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怪獣使いと少年

きょうのBSイレブン「帰りマン」は
第33話「怪獣使いと少年」でした。

子供の時、以来だよ。これ見るの。
やっぱり異様でした。

「こんなの放送していいのか」とか、つい思っちゃう。
そのくらいに、今のテレビって大人しいんですね。

画面の構図がバリバリにスタイリッシュ。
マカロニウェスタンみたいなハッタリのききかた。
のっけから、場面説明かっとばして、クローズアップの嵐。

ハッタリがききすぎて、場面が繋がって見えなかったり、
何やってんだかわかりにくい所も多々。

寓話めいている・・・というか、悪夢なんだね。このお話。

朝鮮のひと・・・とか、非差別部落の話を・・明らかに下敷きにしてて、
「怪獣怪獣とさわぐ馬鹿な子供(視聴者)にガツンと一発くらわせてやれ」
みたいな感じの確信犯的な、嫌がらせに近い、強烈なメッセージ性がある。
「トラウマ作ってやれ」という意志がすごいですね。

宇宙人なんじゃないか・・・と噂される奇妙な少年を、
イジメっこの不良が、穴に埋めて、首だけ出して、頭に泥水ぶっかけて、仲間に
「おう、お前もやれ!」とか・・・すげえイジメ。
地面から首だけ出して、泥まみれで目も開けていられない、
可哀想な少年のクローズアップ。しかも、それをネチネチと長時間見せる。
マカロニウェスタンなみの執拗さ。情け無用のジャンゴか。

残酷ムードといえば・・・
少年に襲いかかる「不良の飼い犬」も、
念動力で木っ端みじんにしちゃうトコも印象的。
さすがに臓物とか血糊はしぶかないけど・・・情け容赦がない描写。
あきらかに、全体的に「ヤリスギ」てますね。

怪獣ムルチが意外にかっこわるいな。もっと怖くてすごい怪獣に思ってたけど。
出来が悪くて、スペクトルマンの怪獣なみだ。

「天気」がずっと冴えなくて、雨のシーンが多い。

可哀想な少年がボロボロの傘をさしていて、すごく悲しい。
雨は狙って、降るのを待ってたわけじゃないだろうに。
「やたらに降る雨」で、少年のみじめさ、哀れさが倍増。

商店街でも差別され、パンも売ってもらえない・・・可哀想な少年。
パン屋のやさしいお姉さんだけは、パンを売ってくれる。
「ありがとう!」
でも、そのお姉さんは二度と画面に出て来ない。
伏線でもなんでもない。意味深な撮り方をしてるくせに。

単に「ひどい大人たちばかりでしたが、稀にやさしい人もいました」
という言い訳くらいの扱いだ。
後半に出て来るハズだったが、カットしたのか?

オチのところ。
メルツ星人も、ムルチも死んじゃったのに、
少年は「地下に埋もれているという宇宙船」を掘り出すため、
延々と河原に穴を掘り続ける。

で、郷さん、声だけだけど
「彼は、宇宙船を見つけるまで、穴を掘り続けるだろう」とつぶやく。
可哀想な少年を眺めているだけ。

最初のところで、いつも出て来る、準主役の子役が、
「悪い不良にいじめられてる少年」を見ても、「やめろよ」と言うだけで、
結局、眺めているだけ。

嫌になるくらいのリアリズム。
このへんもグサグサ来たんだな。当時の子供に。

作り手が、「なんか」によほど腹を立てていたのだろう。
怨念が爆発してる。こりゃ、トラウマになるわなあ。

(この記事は某SNSで2010年8日2日に書いたモノです)
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by uorya_0hashi | 2010-08-15 10:56 | 映画関連

新宿インシデント

http://www.s-incident.com/

高校生の次男と見に行ってきました。熊谷に。
映画を劇場で見るのは3年ぶりなんじゃないか?

「あのジャッキーが悪役!」というのがウリの映画なんですが、
そういうコトはどうでもよく、
大好きな映画監督・・・イー・トンシンの映画だから、
見に行きたかった。

息子のほうも、「フツーのジャッキー映画じゃない」ということは
ネット等で調べて、周知のことでした。

監督というのは、
もともと俳優で、自分で脚本も書く監督さん。
いままでにも、監督作の・・・・
野獣たちの掟」「つきせぬ想い」「フル・スロットル 裂火戦車」
「ワンナイト・イン・モンコック」なんてのを見ましたが、
ハズレなんか一本も無く、みんな面白いんで、
自分の中では、ジョニー・トー監督と並ぶ、
香港のビッグ2のひとり。

どの映画も、多くの登場人物の性格設定や、人物間のアンサンブルが
みごとに設計されていて、話にムダがないし、
登場人物に「入れ込めるようにする」力が物凄い・・・
映画的エモーションを「人物方面」から、高めていく「名人」なので、
映画が盛り上がって行くと、観客としても、
キリキリと緊張感が高まり、ヘトヘトになるような・・・
「収斂性の高い」お話作りをするヒト。
あと、貧乏人とかの小さな共同体を描くのが、異様にうまい。

この監督、「いい話ができないと映画撮らない」という巨匠なので、
極端に寡作。
そんな監督がジャッキーと組んで、どんな映画になったのか?

しかも、舞台が新宿歌舞伎町。竹中直人はじめ、日本人俳優もたくさん出演。
見ない訳にはいきますまい!

見てきました。

なんと! 
上映2日目、黄金週間の土曜日の夕方4時半からの上映なのに、
観客が・・・7人しかいないという、とんでもない「不入り」!

ひでえなあ。
そりゃ「ジャッキーの悪役なんか見たくない」という
ジャッキーファンの気持ちもわかるが、当たらないのにもホドがあるだろ。


で、感想です。

ドスンと来る、重く、暗くなるような映画です。後味は爽やかではない。
悲しくなってきます。いろいろ考えさせられる。
かなりの傑作。見て、絶対、損はしません。
いつものジャッキー映画のムードは、微塵もありません。
ジョニー・トーか、石井隆か、三池監督とかの映画のムード。
トンシン監督なら「ワンナイト・イン・モンコック」の路線。

で、日本刀で腕が飛ぶとか、押さえつけて顔面ナイフで一文字に切り裂く
とか、腹から内蔵が出るとか、ドス黒い、やりすぎバイオレンスが
満載なので、そういうのが苦手な人は見ないほうがヨロシイ。
見てるだけで痛くなり、銀紙噛んだときのツバみたいなのが出てくる。
やたらに濃くて、怖い顔が続々。
子供は見てはダメ。なんと、ジャッキーがセックスしてるし。

基本的に、ヤクザ映画です。
竹中直人が出ていて、新宿が舞台で、夜の汚らしい街角満載です。
だから「石井隆」の匂いがして当然なんですが、それ以上に
トンシン監督は、絶対に「石井映画を参考に」してると思いました。
違うのは「雨が降ってない」とか、そんくらいのモンだろ。

「仁義なき戦い」とか、深作映画が好きだったり、
石井隆が好きな人は、早く見に行ったほうがいいです。
あんなに不入りだと、すぐ公開打ち切りだろうから。

話の筋は「大雑把」に言うと。(以下ネタバレ)







純朴で貧乏な田舎者の大陸中国人ジャッキーが、日本に密入国してきて、
最初は真面目に働くんですが、
日本社会とヤクザに搾取、抑圧されまくります。

その過程で、不真面目な刑事竹中直人と友達になる。

で、同じような惨めな、不法滞在者中国人と、
貧しいながらも、助けあいながら、
インチキテレカを売ったり、万引きしたり、インチキクレジットカードなどの
悪事を働くようになる。だんだんと犯罪者になっていく。
朱に交われば赤くなる。人間は必ず、状況に慣れるもの。

そのころ、三和会という山口組みたいな広域暴力団の跡目争いがあり、
若頭かなんかの加藤雅也が、争いの果てに、
「親分を殺し、頂点に立とう」と思い立つ。

で、ジャッキーと加藤雅也に、やむをえない「いきがかり」が生まれて・・。

ジャッキーは「貧乏で悲惨な仲間の中国人を助けるため」取り引きし、
ジャッキーがヒットマンとして、親分を殺す。
そのかわり、歌舞伎町のシマを、
加藤雅也新会長からまかされるわけ。中国人ギャングの頭目になる。

でも、ジャッキーはそこで満足しちゃって、
「もう、仲間は安心だ。これからは、危ない橋を渡らずとも、
普通に商売して行きていける」とか言いだす。

子分みたいになってた、中国人の仲間たちにシマをまかせ、
自分は埼玉かどこかで、中国人の恋人と「耕耘機の中古販売会社」を始める。

そこに、竹中直人刑事がニヤニヤしながら、やってきて、
「うまくやったな。わかってるぞ」とか
「次は見逃さないからな」とか言う。

いっぽう、シマをまかせた中国人の仲間たちは、
お金が入ると、ますます強欲になり、歯止めがかからないような状態で
暴力沙汰をおこし、麻薬を売りさばき、どんどんエスカレート。

(これまでのいきさつから・・・中国人の横暴を我慢していた)
三和会のヤクザと衝突することになる。

中国人の横暴を許した加藤雅也は、
中国人を嫌う日本人の子分&日本の首領(長門裕之)に見限られ・・・・

中国人ギャングと日本人ヤクザの全面対決が間近に迫る。

竹中直人が、また、ジャッキーのとこに来て、その話をする。
「かなりヤバイ状況だが、ほっといていいのか?」

ジャッキーは、
「知らん顔していて!」という恋人の制止をふりきり、
竹中刑事と、仲間の事務所のある新大久保かそこらのビルに乗り込む。
「なんでこんなことに! やめるんだ!」とか叫ぶ。説得するつもりだ。

が、仲間たちは「お前は、俺たちを見捨てて、勝手に出て行ったんだろ」
「俺たちだって金がもっと欲しいぜ」「麻薬売って何が悪い」
「日本人には売るが、中国人には売ってない」
「お前こそ、刑事とグルなんだろ」とか言い出し、
ジャッキーを刃物で殺そうとするものも出てくるし、
止めに入った仲間(ラム・シュー)は頸動脈切られて死んじゃう。

「貧しい時は、あんなに助け合って行きて来たのに!
お前らを助ける為に人まで殺したのに! 俺が馬鹿だったんだ!
こんなことになるなんて!」

そこに日本人ヤクザが日本刀とナタ持って(そんなヤクザはいないよ)
100人くらいで「最後の戦い」を仕掛けて来ます。
忍者軍団か、カリオストロの城のジョドーの手下みたいな感じで。

で、真夜中の新大久保のビルで、
血飛沫ドバドバの無茶苦茶な戦いが展開される。
ヤクザ軍団はゾンビの群れみたいに、死ぬ事を恐れない。

仲間の中国人は、みんな惨殺。もちろんヤクザも多数死亡。
この戦いは、香港映画特有のヤリスギ感が。
それまでリアルな書き方だったのに。
まあ、クライマックスだから、しょうがないのか。

最後はジャッキーも死んじゃう。竹中刑事の見守るなか・・・
「貧しいけれど、みんなで助け合い、楽しかったころ」を
思い出しながら・・・新宿の地下道のドブに死体が流れて行く。

どーですか? ヒデェ話でしょう?
すごい映画ですよ。これ。
こういう映画が好きな人には、かけがえの無い大傑作です。


話のテーマは「仁義なき戦い」と似てます。
「貧しかった頃は助け合ったのに、金掴むと、もっと、もっと・・・で
破滅するまでやりすぎる」
「足ることを知れ」みたいな映画。「欲は人を食う」
「人間と言うのは、強欲な馬鹿な生き物である」
「流されない人間はいない。みんな流れて死んで行く」というのも
メッセージ。キツいですね。トンシン監督。最高です!

ジャッキーは「悪人」ではあるのですが、
「受動的」で「情に流されて道を踏み外す人物」でして、
頭もあんまり良くないし、ちょっとニブイ印象。
「いつものジャッキー」の延長線にあるような性格設定。
「能動的な悪人」じゃない。「流れてしまう人=普通の人間」。
で、最後まで「仲間」を大切にする、善良な兄貴。

そういう人物が、「状況に流されて、殺人を犯し、ギャングの頭目になる」
と、いうのがコワイんですね。リアルなのかもしれない。
悪人って、「なんとなく、そういうふうになっていく」んでしょう。
社会的なカセ・・・等に流されて。

いつものジャッキーと同じ性格なのに、
「違う状況、違う流れ」に流されれば、
こんなふうににもなったかもしれない・・・
そういう意味あいで、この映画が作られたのかもしれません。

ジャッキー、年齢は30代くらいの設定なんでしょうが、
ちょいフケすぎかもしれないけど、案外、違和感無し。
アクションはカンフーなし。リアルな感じに押さえてます。
演技力・・・は、よくわからない。「地」に見える。
いつものジャッキーと、そうは変わらない。アテ書きだろうし。
「そういう人物っていそうだなあ」と思える感じでした。

竹中直人は、いつもと同じ。ちょっとクサくて、変な感じ。
でも、ジャッキーと相棒みたいなビッグな扱いで、
全然タメ貼ってたから、凄い。
この人が夜の新宿に立つだけで「石井映画」に見えるのも、また凄い。

日本人役者はみんないい感じでした。みんな少しずつオーバーアクト。
香港映画らしくてよろしい。わかりやすいもんな。
ヤクザが全員、必要以上に暴力的で恫喝的なのが、なんだか笑える。

香港俳優は、ジャッキー映画と、イー・トンシン映画の常連みたいな
すごいメンバー。ジャッキー班が、みんなカンフーを封印。
いわゆる「演技派」と混ざって、全然違和感なし。
「みんなうまいんだなあ」と、思いました。


「惜しい部分」では、
日本の世の中に、不法滞在者を搾取して、平然と成り立つような、
「欺瞞」があって、それが「抑圧の原因」になってる・・・
みたいな「さわり」はあるんですが、
ジャッキーやその仲間と、「普通の日本人」はほとんど
かかわらないので、よくわかりません。
竹中直人の台詞でのみ、すこし表現している。

そういう部分がもうすこしあれば、もっと「社会派」になったのになあ。

最近では、日本より、中国の方が発展して、景気もいいので、
「新宿インシデント」は、ちょっとタイミングが遅かったのも、
残念と言えば、残念ですね。

まあ、なんつうか・・・・、簡単に言って・・・とにかく・・・
「黒い香港映画」や「実録ヤクザ映画」が好きな人は、見た方がいいです。

次男坊の感想。
「ハードなヤクザ映画だった。すごい映画だったけど、
ジャッキーファンが見たら、怒るんじゃないの?」
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by uorya_0hashi | 2009-05-03 11:12 | 映画関連

ゲド戦記

ヒドイとは聞いてたが、どれほどヒドイのか見てみました。
本当に、ヒドイ・・・つうかイタイ映画だったなー。

よいところ
背景はいいね。音楽もいいですヨ。声優も悪くない。

わるいところ

1.
原作読んでないヒト(僕)には、全然「世界観』がわかんなかったです。
魔法の力やら、いろんなものの生命力が衰えてる・・・とか言われても、
その前提条件になってる「アノ世界のあるべき姿」がわかんない。
魔法使いがいて、人々が明るく生命力に満ちあふれた活気のある時代を
最初に見せて、それがこんなに「腐ってしまった」と・・・
ちゃんと段取りふんでくれ。ROTRはちゃんとホビットの村のお祭りとか
最初に見せてくれたぞ。魔法使いの魔法がどの程度のものなのか・・・
「ホントの名前を知るものが魔法で支配する」とかいうルールがあるらしい
んだが、そんなのも、よくわかんない。
登場人物のコトバで「昔はこうだった」「魔法と言うのはこうだ」とか
ウダウダ言ってるだけ。そんなの、全然伝わらない。アホか。

2.
主人公が最初から、終わり間近のクライマックスまで
ビョーキっぽい、陰気で、キレやすい、アキバ殺人犯みたいなヤツなので
全然感情移入できない。

一番イタイのは、こいつが冒頭で
「親殺しをしてまで、魔法の剣が欲しかった」みたいなのだが、
なんでそんなもんが欲しかったのか、わかんない。

魔法の剣のことも、死をこわがって、いつもビョーキみたいになってるのも、
影みたいなのに追いかけられて、影を怖がってる・・・それら
すべてのナゾが、それらしく「セリフで暗示」は、されるものの、
ちゃんと「絵」で見せてくれないから、全然わかんない。

だから、見ていて「なんだコイツ? 頭おかしいんじゃねえの?」と
なるから、こんなのを主人公にして、映画が成り立つわけはない。
原作に出てくる、主人公(アレン)も、こんなビョーキ人間なのかな?

3.
主人公アレンが、前半、
なにかから逃げていて、たださまよっているだけなので、
「目的を持って、話を進める役」になるのは、ハイタカになるのだが、
ハイタカの旅も、イマイチ目的が不明で・・・。

見てる観客は「こいつら、なにがしたいんだろ?」と不安になってくる。
で、どうやら目的は「世界が腐っていく原因がなんなのか」探ること
らしい・・・と、だんだんわかるんだけど。

そんな雲掴むような話されてもなあ・・・
原作はどうだかしらないけど、もっとわかりやすく書き変えろよ。

4.
映画に書かれてない、「昔の話」に関係しているんだろうな・・・
という人間関係が、たくさん出てくるのだが、
すべては「それらしく暗喩」されるだけなので、
何も知らない観客は、身内にしか通じないヒソヒソ話を聞かされているような
「あんたは部外者だから、ま、黙って、横で聞いててよ」とか
言われているような感じに・・・だんだん不愉快になってくる。

5.
監督の資質によるものなのかな? 原作のせいか、よくわからないが、
駿監督作品にあるような「身体感覚」と「労働の喜び」「素朴な人間性」
みたいなものが、まるで無い。あるのは「腐った世界」「嫌な人間の姿」。
背景は目一杯美しいのに、書かれた人間が腐ってるため。
背景の美しさが皮肉にしか見えない。美術頑張った人間が哀れ。

さらに、キャラの造形が、「いつものジブリ」なので、
信じていた「いつものジブリ」が、裏切って、「腐った」みたいに感じる。

全然違う絵・・・押井守の映画みたいな、最初から『ビョーキだろ」つう
絵柄のほうが、「裏切られた気分」にはならないから、よかったのにナア。

6.
悪役がショボイ。正体さらした後は、原子人間か。クォーターマスか。
最初、女だと見えてしまうのも良くない。性格付けも「悪くて、狂った
黒い魔法使い」というだけ。いまさらダースベイダーみたいなの出すなよ。
「不死を求める」とかいうのも、目的がしょぼい。
そんなジジクサイ目的の悪役なんか、怖くない。何考えてんだろ?
「世の中を腐らせてる原因」が、コイツか? と、思ったけど、
それは違うんですよね。どうも。

手下の「兎」とか言われるやつも、
「いつもの 悪いヤツ+S.ブシェミ」みたいな感じなんだろうが、
愛嬌がないため、安っぽいだけ。
すべてのキャラクターに「意外性」とか「変なこだわり」とか「友情」とか、
そういう「奥行きのある性格付け」がなされてないため、
すべて単なる「書き割り」になってる。へたくそな同人誌の漫画なみ。

7.
クライマックスで、人質になり、殺されたはずの女の子が、
「実は龍の化身だった」とかいって、ドラゴンに変身する。
なんじゃ、そらあ! ドラゴンって、人間にバケるものなのか?
そんなの、聞いてねえぞ。で、だいたい、なんで人間のフリしてんの?
原作読んでない人間のは、いきあたりばったりのクソ展開にしか見えないよ。

8.
前半、主人公代わりに話をすすめていたハイタカが、
クライマックスで、のびてるだけで、なにもしない。
こんなキャラなら、いらねえじゃねえかよ!

で、ハイタカの目的だった「世界を腐らしてる原因」は
最後までよくわかんなくて、
「腐らせた原因は、人間だ.。人の心だ」みたいなコトなんだけど、
そんなボケ老人の禅問答なんか、オカネかけたアニメにすんなよ。

9.
主人公のアレンつうのは、最後はいちおう、成長して、
男らしく頑張るんですが、ヘマだから、テルーという女の子も
助けられず見殺しにしちゃう。

こいつは親は殺すし、ガールフレンドは見殺しにするし、
なんなんでしょうね? これだけ駄目な主人公も珍しい。
最後の最後まで、ウジウジとビョーキっぽいし。

10.
すごくお金かけて、アノ世界の都会の描写を
ネチネチと前半で書き込んでいるんですが、
その大都会で「大立ち回り」があるわけでもないし。
「腐った大都会」なので、こんな腐った世界、
なくなってしまえばいいのに・・・くらいにしか思えず、
書き込めば書き込むほどイヤな気分になるだけですな。
ドレイだの、変な麻薬だの・・・いろいろ書いてるんですが、
全然、なんの伏線にもなってなくて、ムダな描写。
あれ書くのに、相当、お金かかったろうになあ。

11.
大都会の描写はすごいのに、
クライマックスは・・・「なにもない、ビルディングの屋上」みたいなとこで
しょぼいアクションを展開。間に合わなくて手を抜いたのか?

ビルの屋上で、にらみ合ったりして、
インファナル・アフェアのパロディかと思いました。

12.
王様を殺したキ○ガイ王子(主人公)は、最後にマトモになって、
国に帰って「つぐなう」とか言って終わるんですが。
親殺しに「つぐなう」なんて言われてもなあ。
死んだ、立派な王様が蘇るワケじゃなし。
「親殺し」が、あの王国の次の王様になれるとは思えない。
悶着起こしに帰るようなものなので、普通なら「やめておけ」だろ。

最初に出てきた、王妃様とか、侍従とか、大臣みたいなのも、
全然後の方で出て来ないし、
なんか、最初のほう、「イラナイひと」ばっかりだったのでは?
最初に、意味ありげに出すんなら、結末にも出せよ。
ケツに出ないなら、最初のとこもイラナイ。

13.
主人公アレンと、実はドラゴンの化身テルーが
ひかれあうシーンが、妙な歌だとか・・・困るんだよ!

野原の真ん中で、一心不乱に歌唄ってる女の子に
惹かれるとか。その歌に感動して泣く・・・とか、
そんなオトコは、いるわけねえだろ!


しまった!
サラリと書くつもりだったのに、
やたらに膨大な日記になってしまいました。

こんなクソ映画にかかわってしまった皆さんに
同情します。

あと、バカヤローの日テレ。
これ、アプコンじゃねえか。ケチくさいなあ。
ああ、悪いのはジブリの鈴木Pか。
BD出す前に、HV素材は出さないってね。まあ、それもそうだね。
前の、いろいろもアプコンだったし。

でも、ポニョのCMだけ、トゥルーHVってのもヘンじゃねえか?
CMでかかるたびに「ああ、こっちのが画質いいなあ」って
思うもんなあ。

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by uorya_0hashi | 2008-07-12 18:50 | 映画関連

ワンナイト・イン・モンコック

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香港映画DVDを
たてつづけに見てます。

ワンナイト・イン・モンコック--------------------------------

「つきせぬ想い」のイー・トンシン監督の暗黒街もの。
これは大傑作でした。
なんで、今まで見なかったんだろというくらいの映画。

香港の歌舞伎町みたいなとこで、
ヤクザの息子同士が殺し合い、
跡取り息子とその恋人が死んで、そのキッカケで抗争が起き、
片方の親分に殺し屋が差し向けられる。

殺し屋と言っても、大陸中国の寒村出身の
「金のためになんでもやる」という青年。
純朴だが、キレたらコワイ男。

ところが、ヤクザの抗争を取り締まる警察が、
殺し屋の手配師を拘束。手配師は、
警察の取り引きに協力。罠にはめて、殺し屋を警察に売ることにする。

いっぽうで純朴な田舎者の殺し屋は、たまたま
殴られていた娼婦を助けることになる。
娼婦も、大陸からの不法就労者。
この娼婦とかかわったことで、殺し屋は手配師の想定した行動を
とらなくなり、足取りがわからなくなる。

警察は殺し屋を必死に追う。
殺し屋は、親分殺しの仕事の他に、もうひとつ目的があった。
香港に出稼ぎに来て、そのまま音信不通になった「幼なじみで恋人」
の女性を探すこと。知り合った娼婦を案内役に、
警察の目をかいくぐりながら、暗黒街を訪ね歩く。
クリスマスの一晩の物語。

「幼なじみで恋人」を必死に探すが、消息はわからない。
その純粋さに、心を打たれ、娼婦は殺し屋とふるさとに帰ることを
考えるようになる。

で、なんだかんだあって、殺し屋は約束通り、
「親分殺し」の仕事に行く。
そこは、すでに「警察の罠」になっていた。

てな、感じでまだまだ続くんですが、
映像は、手持ちカメラで、人の目の高さにこだわり、
照明も暗いままで撮る・・・という実録ドキュメントタッチ。
香港の歌舞伎町がクソリアルです。
ドンパチも極端に少ない。本当の事件に感じるような撮り方。

でも、すごいのは脚本ですね。すごく良く出来てる。
刑事たちも7人出てきますし、ヤクザも娼婦も多数。登場人物、異様に多い。
でも、一目で性格がわかる、漫画的キャスティングなので
誰が誰だかわからない・・・というのが、全くない。
二言三言のセリフで、そいつがどういうやつか、なんとなくわかる・・
そんなふうに出来ているのがすごい。よく考えてあるなあ。

テーマとしては
「ふるさとを出て、都会で勝手にやってる人間にも、
親や家族はあるだろ。思い出してみろ」みたいなもの。
いろんな局面で、このテーマが出てくる。
警察の側にも、同じテーマが違う形で出てくる。

結末は、予想通りの可哀想な展開になります。
いっぺん、観客を安心させるような感じにしておいて、
奈落の底に突き落とすような結末。
テーマにそった結末ですね。終わった後もいろんな感情が残る。

ムダなとこがひとつもない、
おそろしく、物語の収斂性の強いドラマでした。
見た事ない人は、絶対に見るべし。

ツイン・ローズ------------------------------------------------------------------

マッハ・カンフーの達人で、アクション監督もやるドニーさんが
ひさびさに単独監督。
香港アイドルデュオ、TWINS主演のコメディアクション。

「バットマンフューチャー」が元ネタ。
引退した謎のスーパーヒロイン正義の味方「黒薔薇」に、みこまれて、
だまされるように、弟子入りしたTWINSの二人が、
二代目ダブル黒薔薇として成長していく物語。
なぜか、鍛えられるシーンはジャッキーの蛇拳、酔拳の「まんまパロディ」。

二枚目だが、もうオジサンとなったイーキン・チェンが、
人の良いタクシーの運転手で、いい歳して、TWINSの片方に恋して、
「どうみてもロビンの役」として参戦。手伝いキャラに。

敵役は、初代黒薔薇の一番弟子だったのに、悪の心にめざめた
「ポイズン・アイビー」(名前、まんまやんけ)。

ポイズン・アイビーは網タイツにハイヒール、オカッパロン毛の
サド目の美女。やたらに強い。麻薬飲んでパワーアップ。漫画だな。
これの手下は、全員女で、やはりアミタイツの手裏剣の名人。くノ一?
なんとなく西部劇風のショットガンの名人。
ミニスカ女子高ルックのカンフーの達人(ドニーの妹、強い)。

黒薔薇は、「ハードボイルド 新男たちの挽歌」の白百合のような
ヒロインだったテレサ・モー。すっかり老け役に。なんか悲しい。
ヴァンパネラかアダムズ・ファミリーのママみたいなんだもん。

まあ、漫画みたいな、おめでたいコメディアクション。
話のすじは馬鹿みたいにシンプル。そこも漫画。
あの、ドニーさんですから、アクションはすごいし、セリフじゃなくて、
アクションそのもので笑わせようと、アイデア効かせて工夫してある。

たいした映画じゃないが、モノズキなら見る価値あり。

ただ、ジリアン・チョンの体技が、「ドラゴン・プロジェクト」ほど、
凄いようには見えない。カットが細かすぎるからだ。そこが惜しい。

エンター・ザ・フェニックス------------------------------------------------

先日、日記に書いた「ドラゴン・プロジェクト」の
スティーブン・フォンの初監督作。評判いいので見てみた。
でも、ダメです。「まあ、なんとかまとまってるレベル」。

ヤクザの大親分が死んで、その跡目を留学中の息子が継ぐ事になった。
が、その息子はゲイで、「跡目なんかやだ」。
そこで、息子の親友のお調子者(こいつは女好きのスケベ)が、
「俺が代わりに親分の息子だと名乗るから」とか言い出し、
ゲイだの、やらせろだの・・・下ネタが続いて、
対抗ヤクザ団体の親分の娘と見合いしろだの、
それが面白くない対抗ヤクザの若頭だのが、ニセモノ二代目を拉致するとか
ゴタゴタがつづいて、
ついに、本物の息子が立ち上がる!

という話。こう書くと、なんか面白そうだが、
カメラワークが妙に芸術的に凝り過ぎで、コメディっぽく見えない。
キャラクターのメリハリも中途半端で、
オカマ芝居や、下ネタが笑えない。お調子者のキャラも徹底してない。
お調子者役の役者が、もっと喜劇芝居がうまかったら、よかったのに。
最後のアクションも、ハードにリアルに描きすぎて、
カッコイイんだけど、その部分だけ、本編のお笑い調とズレている。

語ろうというお話と、見せようというギャグと、「見せ方」みたいなものが
それぞれバラバラな方向で頑張ってるような変な映画。
出てくる役者はA級なんですが。

これ見ると、同じ監督の二作目「ドラゴン・プロジェクト」は
かなり成長したんだ・・・とわかります。
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by uorya_0hashi | 2008-06-21 17:26 | 映画関連

要塞警察 その他

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最近、見たDVDなど

要塞警察
ジョン・カーペンターの初期傑作のリマスタ盤。
画質は、かなり頑張っていました。音もいい。
テレビとビデオの4:3の画面の印象しかなかったので、
こんなに、画面に「ワイドな広がり」があるとは、はじめて知りました。
もっとチャチイ映画だと思ってたけど、すごくちゃんとしてる。
それなりにお金かかってます。
映画のスジは西部劇とフィルムノワール。インディアンの代わりに
カルト的不良軍団。
ナポレオン・ウィルソンは、まんまスネーク・プリスキンだな。
もったいぶって、ニヤニヤしてるだけで、
「なんかありそうな凄い男」に見せかけるのは、古いテだが、
てっとりばやくていいね。今でも使えるな。

リメイク版の「アサルト13」も、かなり出来が良かった。
あっちも、もう一回見てみようかな。


ビッグ・ヒット
500円だったので買いました。結構前の映画ですね。
ジョン・ウー製作、新ポリスストーリーのカーク・ウォン監督。
マーク・ウォルバーグ、ルー・ダイアモンド・フィリップス。
アメリカ製香港映画(アクションコメディ)でした。 B級映画。
「悪趣味な冗談」の「軽い映画」なので、真剣に見なければ、面白い。
主人公のウォルバーグより、ルー・ダイアモンド・フィリップスのほうが
全然いいです。変な愛嬌のある、こずるい悪党が最高にいい。
キレのある、全身つかったお笑いアクションがすごく上手い。
悪役をもっとバンバンやってほしい。


ドラゴン・プロジェクト
ジャッキー・チェンの秘蔵っ子とか言われたスティーブン・フォンが
監督、主演したアクションコメディ。最近の映画なのに、
80年代風にわざと作ってあります。ジャッキーとかサモハンの映画っぽい。
アクションはユエン・ウーピン。すべての役者が、ものすごく頑張ってます。
フォン監督が、ロングショットの長回しにこだわるので、
役者は大変でしょうが、アクションは非常に面白く、本物っぽい。
こんなの、久々だなあ。新作で見るのは。
ツインズのジリアン・チョンは、かわいいし、異様に強く見えます。
相当、身体が動くんですね。この女優さん。

映画としては、お話に問題がある。
ストーリーの前半は、
どう見ても、アンソニー・ウォンが主人公で、
「妻亡き後、男手ひとつで息子・娘を育てたのに、
子供たちに、最近相手にされず、さみしいオヤジ」を、熱演してます。

ところが、オヤジが悪人に拉致され、息子・娘が、その救出のため
活躍するという展開になります。
こっちが本スジ。主人公はフォンくんにスイッチ。

でも、妹役のジリアン・チョンが綺麗だし、強いし、
積極性あるし・・・で、主人公のフォンくん食ってます。
ラブシーンも妹と、その恋人ダニエル・ウーが担当してる。

だから、フォンくん、印象としては「引っ込んでる」。主人公なのに。
アクションは、そうとう頑張ってるし、うまいんだけどなあ。

で、映画の最初にさんざん活躍した、オヤジのアンソニー・ウォンは
「助けられる役」というだけで、最後は全然活躍しない。
オヤジ助けるのは、ジリアン・チョンなんですよ。
こっちが主人公だよなあ。これじゃ。

バランスが変なんです。この映画。
場面の面白さで、つい見ちゃうけど、構造はダメ映画。

ただ、香港映画って、もともとが「こんなもの」なので、
特筆するようなもんじゃない。
サモハンがこさえた「ジャッキー/サモハン/ユン・ピョウ」の映画とか
「福星シリーズ」なんか、みんなこんな感じだった。
アクションだけでなくて、話のダメさも「80年代ふう」なのかもね。

でも、かなり面白いよ。ボーッと見てれば、そうとう面白い。
ジャッキーのプロジェクトBBくらいには面白かった。
スティーブン・フォン監督には、今後も期待できそうだ。
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by uorya_0hashi | 2008-06-18 23:11 | 映画関連

ジャッキー・チェン

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某SNSで
「ジャッキー・チェンは1990年以降、日本でさほど人気がなくなったのは、
なぜか!?」という話題が出て、そこに書き込んだ文章です。

あいかわらず、さりげなく短い文章が、書けなくてダラダラしたものに
なってますが、「自分なりの考え」が出てると思ったので、
アップしておきます。

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2007年11月21日 12:06

昔のジャッキーの映画ほど、
カメラアングルやカット割りが原始的でした。

分かりやすいのは、蛇拳、酔拳なんかですが、
野原みたいなとこで、延々とカンフーをやる。
それを真横から、あんまり工夫しないで撮影している。

ああいう撮り方は、観客にとっては、
舞台で、軽業師がトンボ返りしてるのを見てるようなもので、
「うわ、なんだよ、あいつ、身が軽いなあ。人間じゃないみたいだ」
と、素朴に、驚かせる・・・そういう見せ方でした。

ジャッキーはもともと、体技は抜群なので、
ああいう撮り方のほうが、観客は「ごまかしなし」に感じて、
「すごい!」となったんです。

要するに、ロングショットの長回しで、
本当にすごいアクションを、ごまかさないで、普通に撮る。

このやりかたを、カンフーだけでなく、いろんなアクション、スタントに
導入したのが、プロジェクトA、香港国際警察とか
あのあたりの時代ですね。
プロジェクトAで、時計塔から、ごまかしなしで、そのまんま落ちるとか
ああいうやつです。
でも、このころから、「ダラダラロングショットが続くだけでは、
あまりに原始的で、観客も退屈する」ということで、
クローズアップをインサートしたり、
わりと「普通の映画」みたいになってきました。

で、その後、ジャッキーも体力的に衰えたのと、
映画の撮り方が、進歩したのと、両方あわさって、
こまかいカットをつないで、アクションの流れを見せていく
ハリウッド的な、撮り方になってきた。

こまかいカットを畳み掛けるというのは、
アクションを分割して、途中でスタントマンに入れ替わったり・・・
CGになったり・・・という、今の普通のアクション映画の撮り方です。
これは、アニメを見ているような感じで、
超絶アクションに感じるんですが、作り物くさくなります。
アクションなんか出来ないアイドルが、こういう撮り方だと、
すごく動いてるように感じます。
ですが、いっぽうで、「本当に凄い事やってるのはスタントマン」というのは、
観客にちゃんと伝わりますから、
危ない事やってるように撮っていても、あんまりハラハラしない。

ジャッキーは、本来、従来のように、本当に身体を貼って、
原始的な撮り方の映画を撮りたいのでしょうが、
アメリカに行くと、「保険の問題」とかがあって、
「スターが危険なことをやってはいけない」ということで、
不本意ながら、「本当にジャッキーが危険なことをする」というのは、
ラッシュアワーの1以降、どんどん少なくなったようです。

と、いうことで、極端に言えば、
アメリカ映画のジャッキーは、キアヌ・リーブスとあんまり変わらない。

ここらが不満で、ジャッキーは香港に帰りたかったんですね。
「本当に凄い事やってるんだから、そういう風に見せたい。
アイドルのアクション映画と同じようにされちゃ、たまらん」
つう、ことでしょう。

ただ、香港に戻っても、もう、ジャッキーは、昔のようには、動けないでしょうし、
観客のほうも、進化してますから、昔ふうの「ダラダラ映画の撮り方」では
許さないでしょう。
だから、
若い役者を教育するとか、福星の世代の映画の良いところを、
現場に継承させるとか、そういうふうになっていくんでしょうね。

90年以降のジャッキー映画は、映画としては「進化」したんですが、
かわりに、原始的な、舞台芸っぽい「見世物」の側面がヒッこんだので、
「見世物」の部分に魅了された、アンちゃんたちが離れたんじゃないでしょうか。
「すげえぜ! ジャッキー、命かけてるよ!」つう印象が
だんだん薄くなってきた。

毎回、命かけて、凄い事やってるのに、「撮り方」が進化したから、
「見世物」に見えなくなったということです。
なんかそんな感じがしてます。自分としては。

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↓ウチの、地元のハードオフで買った、ジャッキーのDVDボックス。
中国の「ゾーク・カルチャー」製。日本語字幕なし。非スクイーズ。
画質はまとも。
なぜか、ジャッキーに関係ない、ジョニー・トーの「PTU」がオマケについて、
なんと「10枚組」! 10枚入って、値段は2000円でした! 激安!
ジャンク扱いでした。まあ、字幕がないから、ほとんど見ないよね。
それでも、ピクチャーディスクは、見てて、楽しいです。
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by uorya_0hashi | 2008-02-03 20:41 | 映画関連

ジョニー・トー祭り

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(2007.12.15記)
ゆうべは、ひさびさに
LVP2001で、DVD鑑賞。

何見ようかな・・・ということで、
選んだのが、買ったきりみてなかった
ジョニー・トーの「エレクション〜黒社会〜」。

でも、そのまえに、プロジェクターあったまるまで、
20分くらい、なんか適当に映しておこう・・・と、
同じ監督の『ザ・ミッション 非情の掟」を映しておいたら・・・・
結局、面白過ぎて、またケツまで見ちゃった。
5〜6回目だな、これ見るの。

こんなにかっこ良くて面白い犯罪映画は珍しい。
こまかいアラはあるんだけど、男心にグッとくる、本物。
「ワイルド7」とか望月三起也の漫画を愛するような
男気一直線なマイミクには、絶対オススメ。
ま、もう見てるかもしれませんが。
望月チックなハッタリ画面も出て来ます。
話のテイストにも、ああいう感じがあるなあ。
ガンアクションは中学生センスが爆発してるし。

で、同じ監督の「エレクション〜黒社会〜」。
今年の初めに劇場公開された、香港ヤクザ映画。

ヤクザ組織のボスを、幹部たちの選挙で、選ぶ習わしがあり、
伝統を重んじる温厚なロクと、
なりふりかまわぬ武闘派で凶暴な ディーが、選挙で争う。
で、ディーが、幹部たちの多くを
圧倒的な資金力で買収して、断然優勢だったんだけど、
長老が、「習わしを重んじるものが、正しい」とか言い出し、
年寄りの幹部たちも同調して、選挙ではロクが勝つ。

面白くないディーは、買収したのに裏切った幹部たちを血祭りにあげ、
ヤクザのボスの証である、「龍頭棍」を奪って、
ヤクザ組織をふたつに割ろうとする。

と、いうような、はじまりかた。
簡単に言うと、香港版仁義なき戦い。
暴力と裏切りがてんこもり。
ただし、ガンアクションは封印したのか、まるでなし。
もっと生臭い暴力と殺しが、たくさんつまっています。

映画の撮り方は、ハッタリをわざとおさえたもの。
特に実録風でもない。
そこらへんの路地で、あれ?ヤクザが殺されてるよ・・・みたいな感じ。
たまたま通りかかった歩行者の目線で、血まみれのなぶりごろしが見れます。
だから、よけいに怖かったりする。

結末は、かなりおそろしい終わり方。誰もがびっくりする。

ただ、この映画、続編とセットみたいで、
続編に、完全に話が繋がってる。伏線とかいっぱいあって、
それがそのまんまです。前編だけだと。

もともと3時間を超える「黒社会クロニクル」を
カンヌ映画祭に出すため、前後編に分けたとかいう話。
続きを見なくちゃ、どうしようもない映画。
後編では、前編の権力抗争に翻弄された若手が
実力者になり、いっぽうで、
権力のうまみを知ってどんどん悪くなったロクが
仁義なき戦いの山守親分のようになって、
若手同士に殺し合いをさせていく・・・とかいう話らしい。
エグそうですなあ。

でも、日本では、前編だけ劇場公開して、不入りで早々に打ち切り。
DVDは、すぐに出たんだけど、後編の公開、DVDは音沙汰なし。
ひどいなあ。人気ないんですね。香港映画。韓流とえらい違いだ。
はじめから2枚組で出せよ。そんなの。

しょうがないんで、
後編は、字幕なしの香港DVDで見るつもりなんですが。
こんな映画、俺が字幕なしで見て、わかるのかなあ。
カンフー映画と違うからなあ。

ちなみに、劇場に行けなくて、それから見たくて見たくて、
我慢出来ずに、ついこないだ日本版DVDを買ったんですが、
なんと、来月、WOWOWでハイビジョン放映するみたいです。
この前編。わかってたら、DVD我慢したのになあ。
エイベックスから日本版出たんだけど、高いんだよ、これ。

ま、とにかく、こっちは
「仁義なき戦い」が好きなヒトにオススメ。
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by uorya_0hashi | 2008-01-16 21:16 | 映画関連

カーペンターの夜

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(2007.12.31記)
ゆうべは、大掃除で疲れたので、
もう映画みるだけでいいや・・・何もしたくない
つうことで、DVDをPJ鑑賞しました。

で、見たのが、なぜか、ジョン・カーペンター。
中古で買っておいて、全然見てなかったから。
大昔、ビデオとか劇場で見てますから、
たぶん2.3回めの鑑賞でしょう。

「ゼイリブ」
カーペンターの作品の中でも、もっともダメな映画・・・と
思ってたんですが、今、見ると、実に面白い。

これ、社会の2極化で、世の中が少数の富裕層と、圧倒的多数の貧乏人に
別れちゃった、80〜90年代のアメリカが舞台。

筋肉ムキムキのあんまり頭良くない土方が主人公。
演ずるは、プロレスラー、ロディ・パイパー。気のいいレッドネック。

田舎が不景気で、仕事がなくなったパイパーは
都会で土方をする。
お金ないから、まともなところに住めない。
黒人の気のいい土方が、
ホームレス村みたいな、貧乏コミュニテイに連れてってくれる。

そのホームレス村の脇に、小さな教会があるんだが、
なにやら、怪しい動きをしている。
ある夜、その教会に、機動隊が一斉に殴り込み。
中の人たちをボコボコにする。
ついでにホームレス村も破壊。住むとこなくなる。

ぶっこわされた教会の隠し扉に段ボールがあって、
パイパーは、その中からサングラスを発見。
それをかけてみると、「なんじゃあ、こりゃあ!」

街のポスター、標識、テレビ・・・ありとあらゆるところに
サブリミナルコントロール的な、文字が見える。
「服従しろ」「なにも考えるな」「金が神だ」

さらに、ガイコツみたいな顔の人間も見える。
「金持ち」のほとんどがガイコツだ。

頭の良くない主人公にも、だんだん分かってくる。

「自分の事しか考えてない金持ち」が、実は宇宙人で、
人間のフリをしている。で、そいつらが
テレビをはじめとするサブリミナルコントロールで
貧乏人たちを、より支配しやすい馬鹿にしてきたんだ。
で、俺たちは、宇宙人にいいように搾取されてきた。

パイパーが、マーケットで、ガイコツ老婦人に叫ぶ。
「お前たちは何ものだ! なんて醜い顔をしてやがる!」
「お前も! お前も! お前も化け物だな!」
・・・客観的にみれば、ただのキチガイ。

「我々の姿を見破る人間がいる! つかまえろ!」
警官にも、実は宇宙人というのがたくさんいて、
そいつらがパイパーに、発砲してくる。だが、逆に
パイパー・ラリアットの餌食に。
拳銃とショットガンを手に入れたパイパー。「へへへ。すごいぜ」

「かまわん、あの大男を殺せ!」「なにを! 宇宙人め!」
銃撃戦。宇宙人の警官、多数射殺。
パイパー、銀行に逃げ込む。そこにも宇宙人のガードマン。射殺。
宇宙人の銀行員、射殺。宇宙人の金持ちそうな客、かたっぱしから射殺。
とても土方とは思えない腕前で、大量殺戮。
どこぞの事件を彷彿とさせます。
あのキチガイも、このサングラスをかけていたのか。

大騒ぎになり、逃げ出すパイパー。
知的な美女の運転するBMWをカージャック。彼女のマンションに
逃げ込みます。
「このメガネをかけてみてくれ。世の中の真実が見えるんだ」
「ああ、わかったわ。あとでね」
油断したパイパー、美女に後ろからどつかれ、窓をつきやぶって、
4階くらいの高さから、まっさかさま。
ヒュ〜〜〜ン。ドカ〜〜〜ン! 死んだ!

「いててて。ひでえことしやがる」・・・死にません。痛そうだけど。
身体だけは、異様に丈夫なんです。
美女が警察に連絡。パトカーがたくさん来ます。
「いててて。やべえ。はやく逃げないと。うつつつ・・・」

今度は、親切な黒人の土方に会いに行きます。
「おい。ちょっと話があるんだ」
「馬鹿! おまえ、気でも狂ったか。おまわり、山ほど殺しやがって。
指名手配だぞ。こっち来んな!」
「俺の事を信じろ。このサングラスをかけて、世の中を見るんだ」
「なんだと! このアホ! やなこった! こっち来るな!」
「サングラスをかけろ!」
「やだ!」「かけろって言うのに!」「絶対にやだ!」ボカッ!
「殴ることないだろ!」「うるせえ!」ボカッ!
「いてえな!」「もう頭に来た!」

大男同士の、鈍くて遅くて重〜い殴り合いが5分くらい続きます。
「ハアハア、どうだ、まいったか。このサングラスをかけろ」
「やかましいいいい!」バキッ! ドカッ! グシャッ!
こんどはプロレスまがいの展開に。バックドロップとか。
これが、また5分くらい。10分以上、殴り合いをしている。

ボロボロのボコボコになった黒人が
ムリヤリサングラスをかけさせられる。
「ウソオ! なにこれ! なんだこの文字! うわ! 宇宙人!」
「だから、言ったろ!」ボロボロのパイパーがニッコリ。

この頭の悪さ。たまりません。
頭が悪いから、宇宙人に搾取されるんだろ! とか言いたくなる。

「おのれ、宇宙人め! 俺たちが貧乏なのは、あいつらのしわざだったか!」

かくて、黒人の相棒を得て、パイパーの戦いがますますヒートアップ!
ず〜〜っと、頭のわる〜い鈍い感じが続くんだけど。

どうですか?

「今年、一年、ロクなことがなかったなあ」
「リストラされました」「就職口ないかなあ」「バイト、クビになったぜ」
「みんな小泉改革のせいだ」「お前、自民党に入れたろ」
「年金なんか、とっくの昔に払ってない。
払ってしまった分、返してくれないかなあ」
「彼女は去って行った」「ヨメさん逃げました」
「景気のいいのは、東京で株ころがしてるようなやつらだろ」
「駅前のシャッター街。NOVAも閉まっちゃったし。コンビニだけじゃん」
「グッドウィルって、アコギすぎるよ」
「でも、グッドウィル、無くなると死んじゃうかも」
「ネットカフェ、行く金もねえや」「爺さん、孤独死してた」
「いい会社に勤めてるようなやつの日記読むと、グルメ日記なのな。
えらい違いだぜ」「カップラーメン、値上げだってよ」
「ガソリン高くなったなあ」「車、こないだ手放した」

そんなような一年を、送るにふさわしい、バカ映画。
今、見ると、大傑作に見えますよ。

この映画、公開された当時の日本は、バブリーでしたから、
「アメリカが二極化した空気」には全然ピンとこなかった。
でも、今の日本は、まさに・・・・。
なんという名作なんだ!

宇宙人を倒せ!


もう一本は「パラダイム」。
こっちは、れっきとしたホラーもの。
今、見直すと、「ハッタリ感」があまりない
正統ホラーという感じがすごくあります。こっちも結構、面白かった。
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by uorya_0hashi | 2008-01-16 21:09 | 映画関連

新幹線大爆破

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きのうは、鉄オタの長男の誕生日でした。
もう19歳なんで、「おたんじょうび」なことは
特にやりませんでしたが、
夜、「なんか見たい映画ない?」と聞くと
「ひさびさに新幹線大爆破を見たい」なんて言う。

この映画は、長男が幼稚園のころから
「新幹線が出てくる凄い映画があるのだ」とか言って、
僕が何度も見せて来た映画。
WOWOWをS−VHS録画したやつですな。

何度といっても、5〜6回だと思いますが。
「ばくはつしんかんせん、すごお〜い!」とか
なんとか、舌足らずの子供が言ってたのを思い出します。
こんな映画、幼稚園児に見せてどうする・・・という気もしますね。

でも、そうだな、ここ5〜6年は、見ていなかったと思います。
大画面システムでS-VHS見るの、しんどいので。
でも、こないだ、中古DVDで二千なんぼでしたので、買いました。

と、いうわけで、DVDで鑑賞「新幹線大爆破」。
さすがDVD。充分綺麗です。
模型も合成もわかりまくり。

内容については、有名な映画なので、あんまり今更言う事ありません。
「スピード」の元ネタ。
本当に面白い映画。相当にがんばってる。

高度成長社会からドロップアウトした「負け組」トリオが、
高度成長期のシンボル、新幹線に爆弾をしかけて、
日本政府をゆすり、一発逆転の大金獲得を計画。

犠牲者ゼロの完全犯罪のつもりだったが、
国家の犬の警察に、計画をグチャグチャにされ、メンバーの2人まで死ぬ。
警察は「実は乗客の命よりも、犯人逮捕のほうが大事」で、
警察の判断ミスで、乗客たちはますますピンチになる。

結局、国鉄が、上(管理職側)から下(労組側)まで一丸となって、
爆弾処理に努力し、乗客を助ける。

最後、生き残った犯人も、金を受け取り、国外逃亡寸前で
警察に撃たれて死ぬ。

この映画、「負け組のルサンチマン、一発逆転狙いの映画」なんですね。
「男たちの挽歌」とか「ワイルドバンチ」と同じ。
いかにも「映画秘宝」的。
忘れ去られた人間の、社会に対する復讐。

前に見た時は、パニックやらサスペンスとか
オールスターの出演陣に気が向きましたが、
今見ると、なにより、そういう「おっさん達の一発逆転」に気が入る。
そんだけオヤジになったんでしょうね。僕が。

お話のディテールにはアラもあるんですが、
面白くするために効果を上げてるので、何も問題ないですね。凄いな。

鉄オタの息子いわく、
「脚本家が鉄ちゃんなんじゃないか? そうじゃないと、もっと
デタラメになるはず。鉄オタがジックリ調べて、話を作った感じがする」

たしかに、そんな感じもあります。

なんといっても、
国鉄マンをヒーローに書いてますから。
スーパージャイアンツの宇津井健が、一番の善玉だし。
新幹線運転手は千葉真一。国鉄総裁は志村喬。歴代ヒーロー勢揃い。
キケロのジョーも、キャプテンウルトラも国鉄マンだあ。
とにかく、線路のポイントの切り替えの人まで、一丸となって、
ピンチに立ち向かい、ピンチをクリアしていく。
・・・なんて、かっこいいんだ。ほれぼれする。

「新幹線を爆発させるとは!」とか言って、映画製作に
協力しなかった本物の国鉄はバカですね。
ちゃんと脚本読まなかったんだろうな。
で、「八甲田山」に金出したり、わけわかんないよ。

とにかく、この映画で一番悪いのは警察。
犯人逮捕にしゃにむに頑張り、どんどん状況を悪くしていく。
「逮捕は後回しにして、乗客の救出が先決ですね。
つかまえても、黙秘されると、時間ギレになりますからな。わかりました」
とか、最初に国鉄側と約束してるのに、目の前に犯人が出てくると、
「つかまえろ〜!」

馬鹿だよ、それじゃ。で、犯人のメンバー殺しちゃって、
「爆弾処理の方法がわからなくなったら、どうする!」とか、なじられる。
これを何度もくりかえすんだもん。
捜査は優秀だが、判断が乱暴で、馬鹿なドーベルマンのようだ。

死んでいった負け組の犯人たちも、かっこいいです。
一発逆転を狙って、立ち上がり、決行した。

俺もなんか、企まないといかんな!

(2008.01.06記)
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by uorya_0hashi | 2008-01-14 13:44 | 映画関連

トランスフォーマー

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実写版の2枚組DVDをブクオフで購入。
まだ高かったけど、正月だから・・・。
BDでは、当分出ないらしいし、
ましてやWOWOWとかではまだ当分HV放送しなさそうだから。

次男坊と見ました。

ははは、噂に違わず、
すげえ面白い。迫力もすごい。でも、ハデなだけだろ・・・と
言えば、そうだ。
内容が盛りだくさんすぎて、とっちらかってる・・・
破綻してる・・・とこまではいってないけどなあ。
まあ、ヘヴィメタと同じですよ。内容なんかなくてもいい。
迫力のために存在するモノ。ある意味潔い。バカに徹してる。

とにかく、画面の迫力は物凄いね。夢みたいな画面だ。
よくこんなもん、作るなあ。

文句言ってもしょうがないんだけど、
ちょっとだけ、ふりかえって見ると・・・。

ギャグというか、お笑いやって、中休みするような部分、
主人公の家で、サイバトロンがかくれんぼするような所があるんだけど、
マイケル・ベイに「笑いのセンス」がないため、
ダラダラ続くかったるいシーンになってる。
主人公の駄目さを強調してるつもりなのかな。
あそこだけ、誰か別の監督にまかせたほうがいいね。
両親のキャラも成功してるとは言えない。

コンピューターの博士みたいな女学生と、
デブの黒人のハッカーとか、セクター7の嫌な捜査官とか
筋肉バカの嫌なスポーツマンとか、人形だいた少女とか、
妙にキャラをたてた漫画的人物が出てくるんだけど、
ほとんど意味ない。いらないじゃないか、あれ。
原作?のアニメとか漫画に出てくんの? よくわかんないけど。

まあ、アルマゲドンにも、そういうキャラがいっぱいいたけど。
漫画的人物をたくさん出しておいて、そういうのが
一丸になって頑張る・・・というのが好きなんだな。マイケル監督。

でも、デブの黒人が、パソコンでインチキダウンロードした音楽で
踊りまくってたり、ドーナツ食いまくるとか、そういう
全然本筋に関係ない飾り付けが、多すぎるのはどんなもんか。
いらないシーンも、面白ければ、あったほうがいいんだけど、
つまんないから、撮るだけ無駄だろ。
それとも、あそこが面白いと思うのかな。アメリカの観客は?

そのくせ、結構重要な、最初から最後まで活躍するタフガイ軍曹
なんて、「勇敢で頼れる軍人」ってだけしか書き込んでない。
人間味、ほとんどないです。困っちゃうな。

こういう世界の危機をみんなでなんとかする・・・
という映画は、多い登場人物をさばくだけで大変・・・
ってことになるんだから、大事な人間だけきちんと描いて。
あとは「あのパターンの人」とかいうだけでいい。
ようするに、この映画、
キャラの書き分けの配分とか比重が、なんか変だ。
そういうことが天下一品なスピルバーグが協力してるんだから、
そこらへん、なんで、面倒みなかったんだろう?

もっと大事なのは、これ、トランスフォーマーの映画なんだからさ、
ロボットたちの性格書き分けをちゃんとやれよ。
それこそ、漫画的な類型キャラでいいんだから。
バンブルビーとコンボイだけだろ。一見さんに見分けつくのは。
で、やっぱり、身内同士で口喧嘩くらいやらさないと、
感情移入できない。並べただけになってる。

ロボットたちのデザインも複雑すぎる。
大きさとか、シルエット、色で、遠目からみて、
あいつは味方の誰それだ・・・とか、すぐわかるようにしてないから、
最後の大混戦で、誰が誰だかわかんなくなる。
「わかんなくてもいいんだ」と言わんばかりにややこしくしている。

でも、味方がバンバンやられて、敵が物凄いとか、
ハッキリわかんないと、ハラハラしないじゃないの。
サイバトロンは四角くて、なんか角が丸い・・・で、色が原色。
デストロンは三角っぽくて、尖ってて、色が黒か銀。
そんなんでいいから、もっと馬鹿でもわかるようにしろよ。
人型になると、すごくわかりにくい。
人間の戦争だって、軍服で、敵味方わかりやすくして
同士討ちを避けるんだしなあ。

あと、前半は、主人公の爺さんのメガネに
「お宝のありか」が書かれてて,そのメガネの争奪戦なんだけど、
そのメガネに書かれていた謎は、とっくの昔に
アメリカの謎の機関に解読されていて、
実はメガネなんかどうでもよかった・・・・というスジは
あんまりよくない。
メガネのために大騒ぎしてたんだから、ちゃんとそれで
ケツまで持って行けよな。
なんか、だまされたような気にもなるぞ。すっきりしない。

でも、まあ、主人公はちゃんと活躍したし、成長したし、
キレイな姉ちゃんと仲良くなったし、話にはなってる。
オチのところで、科学者とか軍人、国防長官とか
まるで出て来ないのは妙な気もするが、
駄目な高校生の成長物語にまとめたわけやね。
そうしないと、まとまらないかも。
でも、そうすると、かえって、
「あの人はなんだったんだろ?」というキャラの
「無駄だなあ」という印象は強くなるね。

内容が、とにかく、もりだくさんすぎるんだよな。

火星かどこかにデストロンの前線基地があるらしいんだけど、
そんなこともほったらかしだしなあ。
ま、続編は作るよね。当然。
中途半端に書いたキャラをそれで活躍させるつもりなのかな。

中三の次男坊は喜んでましたよ。
そんくらいが対象年齢なんだろうな。
とにかく凄い画面でござった。感心した。
(2008.01.04記)
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by uorya_0hashi | 2008-01-14 13:40 | 映画関連