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タブー

こないだ、昔、自分が世話になっていた
同じ漫研の先輩の編プロに遊びに行ってきた。
10年ぶりかで。

この先輩の事務所では、むかし、
漫画のレビュー情報誌を作っていた。
で、そんな話をしているうちに踏み込んだのが
「漫画界のタブー」に触れるお話。

影響力がでかすぎて、ヘタに語れない、
そんな、かくされている真実のことですな。

自分も、まるっきりの馬鹿ではないし、
雑誌編集も、いちおう経験あるので、
なんとなく気がついてはいた。
部分的に教えてくれる「正直な担当」もいたし。

だから、「タブーとはこういうことだろ?」って想像できた。

しかし、それが、まるっきり「その通り!」だったとは・・・。
いや、さらに事態は悪かったかも。
いろいろ、突っ込んで、聞き出したが、根が深い・・・。
あまりにヒドくて、暴露なんかできないな。そら、確かに。

いやあ、気が滅入るよ。

しかし、まあ、知らなければいけないことは
・・・・・知りました。

納得! 謎はすべて解けた!

漫画家仲間のみなさん、強く生きましょう!
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by uorya_0hashi | 2005-04-30 18:01 | 漫画関連

竹熊健太郎/マンガ原稿料はなぜ安いのか?

を、おそまきながら読みました。
ビンボなので、これまで、気になっていたけど、買えなかったのだ。

ああ、おもしろかった。
ネットの本屋さんのサイトに載ったコラムを集めたものらしく、
思ってたより、軽い読み物でした。

でも、いろいろ示唆に富むところが、さすが竹熊先生。
興味深いところは、たくさんあるけど、
漫画家の「必要経費・利益概算」の表なんてのは
わかりやすいだけに、身も蓋もなく衝撃的。
漫画家なんて、単行本が出なければ、連載ビンボーそのもの。
アシスタント代、稼ぐために連載してるようなもの。

僕は、かなり前に、そういうことに気がついてしまったのと、
連載を勝ち取るほど才能がない・・・ということになってしまったので(笑)
アシはほとんど使わず、奥さんや、身内にちょびっと手伝ってもらうだけで
なんとかなるくらいの「コンパクトな仕事」ばかりやってきました。
なので、単行本なんて、書き下ろしの学習漫画以外は出したことない状態でも、
なんとか生き残ってこれましたが・・・。

週間連載なんて、人間のやることではないくらいハードで、
アイデアだって、長年もたすには、一人じゃどうにもならないし、
人の力を借りれば、お金もかかるし、弱味も出てくる。
それでもって、早期連載終了なんて結果だと、マイナスだけで
悲惨なことになります。で、斬られたのは、作者の力量の問題って
簡単にかたづけられるので、あんまりいいことないです。
勝たなければ、意味がないどころか、殺されるような勝負。
そういうリスク背負って、覚悟してやらないと・・・。

そういうことが、竹熊先生の書いた表に如実に現れています。

「原作者は漫画界でも不当な扱いを受けていて、原作付き漫画は
いまでも邪道扱い。ゴースト原作者はたくさんいる」みたいな話も
あんまり声高に語られてませんが、活字になったの初めてなんじゃないかな?

よく、現代漫画家最高峰とか、ハリウッドで映画化とか、
つぎつぎに新たなジャンルに挑戦する天才とか、手塚治虫の後継者とか
言われる大物漫画家には
作品ごとに、しっかりゴージャスなバックアップ体制が整っているのですが、
なぜか、そういうことは公にはタブーになっています。なんででしょうね?

だーかーらー、そういうことをよく知らないファンが、
「○○先生こそ漫画家の鏡。ああいう漫画を書けるよう、他の漫画家も
努力すべし」とか、2ちゃんなんかで説教たれくさるんですよ。
馬鹿だなあ。あんなすごい漫画の週刊連載なんて、一人の力でどうにも
なるもんじゃないのに。まあ、自分で漫画書いたことない人には、
わかんないのも、無理はないんでしょうが。

たぶん、ゴ−スト原作者がたくさんいるのは、
出版社にとって、そのほうがイロイロ都合がいいからでしょうね。
ライツを管理するほうの立場にたてば、そうなるでしょう。
また、現場の編集者が、ゴ−スト原作者を兼ねている場合も
かなり多いだろうし。
(というか、もともとメジャーの漫画はそういう作り方するものなんですが)
その場合、明らかになると、いろいろ不都合が出てきますからね。

それから、この本で・・・。
「キャラクター重視型/漫画の作り方は、連載漫画をえんえん続けるために
ひねりだされたもので、いまでは、それが良い作り方みたいに思われているが、
それだと、漫画のストーリー性というものが二の次、三の次にされてしまう。
結果、ちゃんと完結しないダラダラ漫画が増えて、漫画ファンがあきれて
離れていってしまう。もういちど手塚治虫の漫画にあるような、スト−リ−性に
目を向けるべきだ」みたいなくだりもあるが、
これもまったくその通り。

俺なんか大手出版社で、言われました。はっきりと。編集に。
「キャラクターがすべて。見た目がかわいいキャラクターだよ。
わかりやすくて。デザイン優先。ストーリーなんて、後でどうにもなるから。
僕が後で考えますから。たくさんデザインしてみてください」

そんなこと言われてもなあ。
こういう話が書きたいんだよ・・・ってことで、それに合わせて
キャラのデザインやら設定があるわけだから、
「話なんて、編集が後で考えるから」とか言われても・・・。

「どう考えても、順序が逆だと思いますが」
「そういうのは古い考えですねえ。改めないと未来はないと思いますよ」
なるほど。ソーイウモノナノカ。
メジャーで生きるって、大変なのね。反論できません。
しかし、つまんない漫画書いて、後で叩かれて、仕事なくなるのは
編集じゃなくて、俺なんだけど。

ああ。手塚先生が生きておられたらなあ。
いまこそ、「小池一夫式キャラがすべて論」をけとばして、
「手塚式テ−マ優先ドラマツルギー」を復活させねばならない時なのだが。

まあ、これからは、竹熊先生に期待するしかないですな。
もっと、こういうの、バンバン書いてもらいたいっス!
がんばってほしい。
同世代の漫画マニアとしてエールを贈る!
がんばれ、くまちゃん。


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by uorya_0hashi | 2005-04-19 00:19 | 漫画関連

最近見た映画

みんな、DVDとかBSD録画したもので見ました。

「シルミド」
大変熱い映画で、泥臭いけど、おもしろかった。
訓練もの・・・ハートブレイク・リッジとかのおもしろさと
深作欣ニの実録やくざものをまぜたような面白さ。東映くさい。
韓国映画は、演技過剰ぎみなところも、いいね。

「アンネの日記」
白黒の古いやつ。面白かった。舞台劇のような映画。
アンネって、全然ふつうの女の子じゃなかったんだなあ。
アンネのお父さんも、あまり普通の人じゃない。
魅力的だけど。
エリザベス・テーラーに似た主演の女の子の存在感がものすごい。

「目撃者 刑事ジョン・ブック」
好きな映画で、何回目かの鑑賞。
サスペンスとかを期待するとハズレなのだが、
ヨソの国に来た異邦人物語と警察汚職ものをまぜた「奇妙な味」がよくて
ピーター・ウェラー監督らしい「美しい風景」がよい。
音楽も、今となっては安っぽい80年代のシンセだけど、イイ。
ひかれあう男と女が、安っぽくくっつかず、現実的にあきらめて、
かわりに女のところに「悪くない地元の男」が歩いてくるラストが好き。
R.O.T.R.のアラゴルンとダイ・ハードのなかなか死なないテロリストが
アーミッシュの「よい男」で出てたんだなあ。
リーサル・ウエポンのダニー・グローバーもワルモノ役で出てた。

「タワーリング・インフェルノ」
子供たちと鑑賞。
消防士の大活躍を描いた映画。
特撮とか合成、アクションは古くさいけど、本物の火は、今見ても、コワイ。
はじめて見る子供には、充分、ハラハラものらしい。
お楽しみのあとの男女は悲惨な死にかたを・・・のセオリー再発見。
ロードショー時に見に行ったんだよなあ。
今みると、どうしても9.11を思い出すね。

あとは・・・。まあ、いいや。今度書きます。
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by uorya_0hashi | 2005-04-15 13:09 | 映画関連