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丹下左膳餘話 百萬両の壷

山中貞雄監督作を、WOWOWで見た。
なんとハイビジョン放送。録画するのをすっかり忘れてて、
朝、起きて、見たら、もうやってた。ガーン。
しょうがねえなあ・・再放送に期待しよう。
古い邦画の再放送は、あんまりやらないので不安だけど。
見てみると、もとの映画の素材が良くないので、画質は、
「ノイズが綺麗に再現されてます」みたいな感じだったし、ま、いいや。

でも、大好きな映画なので、そのまま視聴。
この映画、何度見たかわかんない。ははは。
チャンバラなんてほとんどない、スクリューボールコメディ時代劇。

大河内伝次郎の丹下左膳は、剣の強さは化け物だが、
三味線の師匠のお藤さんのやっかいになっていて、
このお藤さんが、男まさりなハッキリした人で、頭があがらない。
この二人のやりとりが最高におかしい。
強いヒーローが、奥さんの尻にしかれる・・・という
娯楽の典型パターンのみごとな例だ。
もうひと組、不知火道場の道場主と、その奥さんのやりとりも
大笑いだ。ははは。
いかにして、過干渉の奥さんを出し抜いて、外出し、
羽根をのばして、浮気をするか。どう、ごまかすかがギャグになる。

もともとの「百萬両の壷」のスジは、
お宝の地図がかくされている壷の争奪戦ということらしい。
が、この映画では「お宝なんてどうでもいいや。毎日、気楽に
ヌルく暮らそうよ」と、いうのがテーマになっていて、
壷は、最後まで、宝の地図が隠されていることがわかっているのに、
枕になったり、もの入れになったりして、どうでもいい扱いに。
まるで原作のパロディ。だから、原作者が激怒したとか。

役者たちも、みんなすごくイイ。
大河内伝次郎の丹下左膳も、愛すべきオッチャン。
でも、立ち回りもスゴイ。ほとんどないけど。
カット割りなしで、滅茶苦茶に飛び跳ねたり、本気でぶん殴ったり、
もう年寄りのはずなのに、すごい元気。

まあ、でも、最大の魅力はすべてのキャラクター。
明るくて、わかりやすい。みんな馬鹿だけど、いい人ばかり。
ひたすら、のんきで幸せな映画。
見てないひとは、必見。

しかし、こんな映画をハイビジョンで見られる時代が来るとは。
スゴイ! 「シネマ倶楽部」のベータのテープを買って見たのは
いつのことだったか。高かったなあ。画質ヒドイし。
でも、噂にたがわぬ、その面白さに驚愕した。ああ、思い出す。

山中貞雄の現存映画、みんなハイビジョンでやってくれないかなあ。

今月の終わりに放送される「トヨエツ版リメイク」にも期待しよう。
中村獅童の舞台「丹下左膳」も録画したので、見なくては!

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by uorya_0hashi | 2005-06-05 21:24 | 映画関連