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二階に上げて梯子をはずす

えー。前回の続きを書くつもりですけど、
どうなるか、さっぱりわかんない。ははは。

・・・・・
とにかく、メジャーのやりかたに沿って
出世するのは、「キャラの絵がうまい漫画家」です。
オリジナル性なんて、あんまり重要じゃない。
どこかで見たような絵だな・・・で、全然かまわない。

今、受けてる漫画家に似てる・・・って、場合に限りますけど。
マニアに言わせると、「なんだよ、こいつ、○○先生のパクリじゃん。
同人かなんかでアニパロやってたろ」というくらいのレベルのほうが
かえってよろしい。

編集部のほうで、本家とは全然ちがうストーリーをあてがいますから。
ちゃんと、本家とは、まったく違う漫画になります。
「本家」に書かせようと思っても、絶対書いてもらえない漫画が実現できて、
たいへん都合がよいというもの。

で、とにかく、やってみる。読み切り書かせて、それなりの反応があれば、
さっさと、編集部主導で企画をたてて、新連載の準備をします。
モタモタしてると、「本家」の人気がかげってくるかもしれない。
そしたら、時代遅れだ。
鉄は熱いうちにたたけ!

・・・・・と、いうわけで、以下、話に具体性を出すため、
現実の話をいくつか、適当にまぜこぜにした
「つくり話」で、話を続けます。モデルはいません。詮索無用。

・・・・・編集部で。
「よし! このなんとなく○○先生に似てる絵柄の新人にフィギュアスケートものを
書かせよう! 原作は、こないだ引退したばかりの金メダリスト!名前だけだけど。
担当は・・・ウチのやりて、××だ! お前、ちゃんと原作考えて、
あの新人をちゃんとコントロールしろよ!」

つー感じで、こういう、ラッキーな新人は、とんとん拍子にデビュー。新連載。
はじまった漫画が、時代の潮流にうまく乗り、人気が出て、
テレビドラマ化されます。原作者の元メダリストも特別出演しちゃったりなんかして、
大騒ぎに。単行本は売れに売れ、アニメ化。グッズも出て、マーチャンダイジング大回転。

新人漫画家は、あっと言う間に「大先生扱い」に。いわゆる「Aランクの漫画家」に。

「すごいじゃないの。あっと言う間にビッグになっちゃって」「いやあ」
「あれだよな、絵もいいんだけどさ。あの漫画、お話がおもしろいよね」
「はあ」「やっぱさ、原作が、金メダリストだろ。なんつうか、臨場感が違うよな。
しかし、さすがだねえ。一芸に秀でた人は、なにやっても、一流なんだな。
まさか、漫画の原作までやって、それがおもしろいなんてなあ。すごいよね」
世間なんて、こんなもんですな。

新人漫画家の先生は、毎日、毎日、机にしばりつけられます。
そうしないと、週刊連載なんてできない。
アシスタントもたくさん。先生として、部下も管理しなくてはならない。

編集者も、先生、先生とごきげんをとります。
機嫌を損ねて、書いてもらえなくなると大変だから。
1本あがると、値段の高いお店につれだし、バッチリ接待。
Aランクの先生の接待には、特別な予算があります。いろんなとこに連れて行く。
たいていは、編集が自分で行きたいところ、食べたいお店に、
接待にかこつけて、つれていくだけなんですけど。
だから、担当漫画家が下戸だったりすると、ガックリ。つまんねえの・・・なんてことにもなる。

まあ、そんなこんなで
四六時中、先生、先生とチヤホヤする。
「先生なんて呼ばないでください」って、言ってた新人も、だんだんその気になってくる。

「まあな。あの会社がもうかってるのも、俺が、頑張って、書いてやってるからなんだよな。
先生と呼ばれるのは、まあ、当然のことなのだよ。はっはっは。」
「しかし、なんだよな。頭に来るのは、原作の金メダリスト。
あいつ、名前貸してるだけで、なにもしてねえじゃんか。
オモチャがでても、版権で、俺んとこに入ってくるのは、○パーセントぽっちだ!
おもしろくねえ!」

自分で、お話考えてるわけでも、企画たてたわけでもないくせに、
どんどんその気になってくる。
「分け前をふやしてください。そうしないと、続きは書かない」
「そんなこといわれても」
「それじゃあ、他の雑誌に移りますよ!」

「そんなこと、言ってるんですよ。編集長」
「ふーん。そろそろ潮時かもな。じゃあ、いいよ。
あいつんとこに、あいつソックリな絵書くアシがいたろ。アレを引っ張ってこい」

「先生。編集部で検討した結果、一旦、この漫画は終わらせて、しきりなおし
ということに・・・・」
「えっ!
そうか、しきりなおして、第二章の取り分を多くしてくれるというわけかな。よしよし」

連載終了! なんとか先生の新連載にご期待ください!
・・・とか、言って、次回作について、何の連絡もなし。
そのうちに・・・・

「新連載! スケート漫画第二弾! 金メダリストが原作の実録スケートロマン!
作画は、期待の大型新人! 氷上の新風にご期待ください!」
あああああ! なんじゃこりゃああああ!

「畜生! おぼえてろ! ようし、ライバル会社に持ち込みかけてやる!」

でも、いままでの漫画のストーリーは、みんな編集部の××さんが書いていたのですから、
そんなに簡単に、オリジナルの漫画なんか書けない。
すっかり、甘やかされて、依存心が強くなりすぎていて、
自分で、お話を考えて、漫画を組み立てられなくなっています。
もともと、○○先生のアニパロ書いてた人で、そのまま、
あんまり、自分の頭で考えないでやってきたので、
「きちんとまとまった読み切り」なんて書けない。

書けないように、しむけられた・・・と、言ってもいいかもしれない。
編集の××さんがいないと、漫画がかけない・・・ように
コントロールされていたのです。だんだん、そういうことに気づいてくる。

でも、栄耀栄華を一度は極めた漫画家さんです。
プライドだけは異様に高い。
なかなか、自分が「お話がかけない漫画家」だとは認められない。

「キャラクターを生き生きと動かすには自信あるんですよ。
なにか、ぼくに合った企画がないですかねえ」
そんな、偉そうな営業かけても、なかなかうまくいくもんじゃない。

「待ってました!」とばかりに、別の版元が拾う場合もあります。
その版元にも、企画上手で、影の原作者みたいな人はいるでしょうから、
そういう人と、またペアを組めれば、きっと、うまくいくでしょう。

でも、そういう「やり手」の編集者ばっかりじゃありません。
ある意味、まともな感覚の編集者もいて、そういうのが
コノ先生のお相手をすることになりますと・・・

「先生。企画というものは。持ち込んでくる、先生が考えて、
なにか漫画の形にして持ってくる物でしょう?
ペン入れしてなくても、先生の絵はわかってますから、
ネームだけでも書いてきてくださいよ」
「いや、そうなんですけど。ホラ。雑誌、それぞれにニーズとかあるじゃないですか。
ね!  だから、この雑誌では、どういうのが、求められてるのかなーなんて」
「・・・・・・そうですねー。えーと。ああ、そうそう、今度、
野球漫画をやろうっていう話があります。どうですか? 先生」
「野球! いいですねー。野球、大好きです。(嘘だけど)」
「そうですか、良かった。じゃ、30ページくらいで、中学生読者を想定した
熱血野球漫画書いてきてください。よければ、会議にかけますから」

あの野郎! 俺をそこらへんの新人扱いしやがって! なんと無礼な!
いやいや、待て待て。ここで腹をたててもいかん。
前の雑誌をギャフンと言わせるためにも・・・。
しかし、野球漫画なんて、かいたことないから、よくわかんないや。
困ったな。まあ、いいや、他人が書いた昔の野球漫画を、適当に焼き直ししとこ。

「うーん、よくある話ですね。だいたい、先生、本当に野球に詳しいんですか」
「原・巨人の大ファンです!」
「このバッターの絵、左右の手が逆ですよ」「え?」
「右打ちだと、こうで・・・左だとこうでしょ? 逆になってます」
「ごめん! まちがえた」「それはなおせるからいいんですけど、
とにかく、つまんないんですよ。先生のスケート漫画はおもしろかったけどなあ。
なんか、全く違いますね。熱が無いというか。キャラもアイデアもとおりいっぺんだし」

うーん。あれは、みんな××さんが考えていたからなあ。
くそー、俺って、こんなに話がかけない漫画家だったのか。

こういう、絵がいいからということで、促成栽培されたような漫画家の先生と
こんな感じの、「感覚はまともで、漫画は漫画家が書くもの」と信じてる
どちらかというと古くさいタイプの編集者って言うのは
サイテーの取り合わせで、全然、感覚が合わない。仕事もうまくいかないんです。
こういうタイプの編集者は、マイナーな版元には、まだ、よくいます。

大手版元にも、います。
大学漫研出身者で「あいつはリクツばっかりだ」とか、陰口を叩かれたりして、
いつまでも出世できなかったりしてるけど。
「漫画へのまっとうな愛」が、漫画生産工場のルールに、いまいち
そぐわないんですな。
「漫画なんかロクなもんじゃねえよ。金もうけの道具だ」くらいに
わりきってるヒトとか、小説家のなりそこないで、
自分のストーリーを、ひとに書かせて、世に出したい・・・とか、
思ってるヒトのほうが、現場では「やり手」と、よく言われます。

・・・・・この、アニパロ出身の先生は、
もともと書きたいものがあって、漫画家になった人じゃないんですから
「自由に書いていい」「かきたいものを書け」とか言われても
困るだけなんですね。
「絵が、○○先生に似てるから、使える」というだけですから。
そんな人に「何が書きたいか」とか、言っても、しょうがない。
それこそ「自分探し」から始めないと、何も書けません。

この先生と、この編集のとりあわせは最悪で、堂々巡りします。

先生は、忙しかった時期に、もっと真摯な姿勢で、創作に向き合っていれば、
自分の頭でいろんなことを考えて、勉強もしてればよかったのですが、
最初の××編集は、「そんなこと考えさせたら、やりにくくなる」って
わかってますから、そういうふうにはしむけない。

漫画家は馬鹿のままのほうが都合がいい。オリの中の羊にしておくことが大切。
よけいなこと考えないように、ヒマは接待でうめておけ。
そんな、深いたくらみもあったのかもしれない。


「どうしたら、漫画がおもしろくなるか」
「漫画のおもしろさの源」には、大きく2つあります。

ハッタリとか、あからさまなヒキ、エロとか暴力とか、奇抜なアイデア、スリル、
かっこいい名台詞、すごくて、うまい絵、流行、ファッション・・・・とかの、
めだつ、わかりやすい部分と、
「なんで、自分はその漫画をかこうと思ったのか」「なにがテーマなのか」
「テーマの時代性、社会性」「人間にとって、いつの時代でも変わらないものはなにか」
とかいう、地味で青臭くて、わかりにくくて、哲学的で、古くさく見えるもの、
ヘタしたら、作品の表には、いっさいでてこない部分です。

フツーの読者がよろこんで、ぱっと飛びつくのは
「わかりやすい部分」です。
でも、「わかりにくい部分」もよく考えてあって、それなりに充実していないと、
漫画がペラペラに、安っぽくなるので、
読み込む価値がないとか、すぐに飽きる・・・という類いのものになる。
「わかりにくい部分」が、お話の奥行きとか厚みにつながるわけです。

そして、この「わかりにくい、青臭い部分」が、
「なんで漫画を書くのか」という、書き手の動機に直結している。
ヘタクソで、そんなに面白くもないし、漫画家なんてやめて、他のことやったほうが
幸せになれるんじゃねえの? と、フツーのひとなら
言いたくなる「売れない漫画家」。
ソレが、いつまでも、漫画を書いてるのは、
この「わかりにくい部分」が異様に充実しているからなんです。

・・・・・そういう人は、もうすこし、「わかりやすい、実もふたもない部分」についても
配慮したほうがいいんですが。・・・まあ、そんな話はいいとして。

とにかく、売れている時期に、もう少し
内省的になって、「創作論」とか「ドラマとは」とかの本を読んで、
地力をつけとけばよかったんです。

たいていの売れまくる先生のほとんどは
「俺はずっとこのまま、大物漫画家」って、
暗示にかかってますから、
二階に上げられて、梯子を外された、「考えるのが苦手な先生」は
イキナリ窮地に落とされて、悲惨なことになります。

友達に、こういう、似たような目に会ったのがいました。
困ってるみたいでしたから、
「この本、貸すから読んでみたら?」とか、勉強をすすめたんですが
読んだ様子もないし、
「漫画なんて、そんなもんじゃねえんだ。
お前みたいに売れたことのないやつにはわかんねえよ」とか
言いくさりやがるんで、絶交しましたが。
頭が悪いから、ああいう目に会うんだよな。馬鹿たれが。

まあ、とにかく、まわりのサポートがないと、
自分で立っていられない漫画家になっちゃうんですよ。気をつけないと。
「つぶしがきかない漫画家」になる。

たとえば、僕がやってる「学習漫画」にも、
いろいろ、真面目に考えないとできない
いいものにはならない・・・というようなことがあるんですが、
この手の先生は、どこか学習漫画をなめていて、
たまに、なんかの間違いで依頼しちゃったりなんかしますと、
参考書の内容を キャラクターにしゃべらせただけ・・・とか、
いろいろ、やらかしてくれたりしますね。
あれ、頼んだほうが悪いと思うけど。


「売れない漫画家」ってのは、生活に困ってるんですが、
誰もサポートなんかしてくれないので、
自分の頭で考え、いろいろ勉強して、なんとかしてたりするんです。
いろんな「売れない」のがいますが、
おそろしくちゃんとしてる人もいる。
ああいう人たちは、実にしっかりしている。
漫画も、本人も。
初めから、「編集者の力」なんて当てにしていないから。

こういう漫画家の、そういう態度が、チラチラ表に出ると
「売れていないのに生意気」「偉そうに。どれほどの漫画を書いていやがる」とか
心ない漫画通などが叩いたりしますが・・・・

そういう漫画家は「漫画家のなかの漫画家」として、業界でも尊敬されてます。
音楽の世界で言う、ミュージシャンズ・ミュージシャンみたいに。

自分の頭と腕でなんとかしてる。なんとかできるのが凄い。
全然売れてないのに、生き残っているのが凄い。
仕事依頼するほうがヘナヘナで、何も考えてなくても
なんとかしてしまうのが凄い。
人気があろうが、なかろうが、ひとつも変わらないのが凄い。
なんか、そんな感じです。

こういう人は、
プライドが、へんなふうにねじまがっているので、
フツーのひとから見ると、
なんかコワイ感じがしたり、アブナイひとに見えたりします。
けっこういますよ。そういう先生。

いいよなあ。ああいう漫画家。
僕も、いまさら、売れる漫画家になんかなれるわけないんで、
ああいうのに憧れる。「かっこいい、売れない漫画家」になりたい。

・・・・・・えーと。また、なんか脱線してきたな。
なんか、途中は「サルまん」みたいな展開だったし。反省しよう。

まあ、いいや。
ブログなんて、こんなもんだろ。どうせ、誰も読んでないよな。
なんとなく、続きは、また今度。
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by uorya_0hashi | 2007-01-08 21:52 | 漫画関連

で、結局「絵」なんです。

下の記事を書いてから、
ずいぶん、時間がたってしまい、「つづき」という感じでもないんですが。
とにかく「メジャーの流儀」関連のお話。

新人が、編集部に持ち込んだとき、編集者は
作品の「どこ」を重要視して、判断するのか・・・
それはズバリ「絵」です。

「絵」と言っても、背景が上手いとか、効果線が綺麗とか
メカが凄いとか、そんなんじゃなくて・・・
「その雑誌の読者にウケそうなキャラクターの顔」が書けるか、どうかってことです。

主人公、副主人公あたりが、いい表情の、好まれそうなキャラの顔に
描けてれば、たいてい色よい反応が返ってきます。
主人公、副主人公の顔が、ダサかったり、下手だったりすると、
どんなに、お話が面白くても、駄目。
よほどのことが無い限り、「見所がある」とは、なりません。

編集者は「キャラの顔しか見てないの?」と、言いたくなるくらい、
本当に、キャラの顔しか見てません。
断言してもいい。

1ページ大の、どでかいアップに耐えれるくらいの、
かわいい女の子の顔、風にたなびく美しい髪の毛、
カッコイイあんちゃんの横顔、奥行きのある瞳、
ついでにオッパイが大きくて、媚を売るようなポーズを
4段ぶち抜きで、上手に書けるような人は、編集者に大事にされます。
オタク雑誌なんかは、これが特に極端です。

お話のほうは、グダグダでも、よく読んでも理解できない程度でも、
どこかで見たような話でも、かまいません。

なぜなら、お話は、編集部が考えて、あてがうつもりなんですから。

ですから、とにかく、よいキャラの絵が描けて、
性格が純朴で、編集の言うことを聞く、若い人(20代前半とか)は
同人誌なんかやって、下手に歳をくうまえに
さっさと、メジャーの門を叩いて、有能な編集者の言いなりになって
漫画を書いたほうがいい。そのほうが間違いなく出世します。

良くないのは、ちゃんとそういう「良いキャラの絵」が書けるのに、
コミケでウン十万儲けることに、必要以上に入れ込んで、
気がつくと、歳をくってしまい、
変に世間を知ってしまい、漫画界の裏事情にも精通したりなんかしますと、
ますます編集者のアラが見えたりして、
素直に言うことが聞けなくなって、
何度かメジャーと同人誌を行ったり来たりして、
気がつくと、絵柄のトレンドが、世間と微妙にずれている・・・・
そういうパターンがやたらにあること。

漫画家の旬は短い・・・とか、言われますが、
それは主に、絵柄の話で、キャラの顔なんかは
トレンドというか、ファッションなので、どんなに頑張っても、すぐに古くなります。
書き手のセンスが時代に合ってるときに、(輝いている時期に)
ウワ〜! っと、一気呵成に攻めて、天下取るくらいの迫力が無いと、
「気がついたら古くなってた」ということになります。

力士が、大関までは、上がれたのに、怪我とかで、そこでけつまづくと、
どういうわけか横綱になれないみたいな・・・・
そんな感じで、イケるときに思い切り行っておかないと、
本当にビッグにはなれない。
なんか、そんなジンクスがあるみたいです。

だいたいどこの編集部もそんな有様なんですが、
それは、最近の一般読者が キャラクターの顔の絵に
異常に敏感に反応するようになって、
「気に入らない絵の漫画は、全然読まない」というのが、普通になったからです。
「嫌な絵は箸も付けない」そんな感じです。

昔は、「ヘタクソな絵だと思ったけど、読んでみたら面白い」
「読んでるうちに、絵のことは気にならなくなった」とかいうのが、普通でしたが、
今の若い人は、ゲームの画面などで、ビジュアル的感受性が
異様に洗練されてしまったので、「とにかく絵」なんです。
タレントとかを見ても。「見た目が優先」なのは当然ですよね。

ただ、不思議なのは、「キャラの絵」と言っても、
いい男、いい女が、とにかく第一で、
そこらへんの労務者とか、老人、子供の顔なんてのは
どんなにグダグダでもかまわないし・・・。
重要視されるのは、主に「顔」で、
身体のデッサンはひん曲がっていようが、
スポーツやっていて、そのスポ−ツやっているように全然見えなくても
かまわない・・・とか、かなり大雑把な、乱暴な捉え方をしています。編集者は。

まあ、編集者は、自分で絵を書く人じゃないんで、よくわかんないんでしょうね。

話は、ちょっとズレますけど、いっだったか、
「大橋さん、この人、野球書くの、上手ですよね」とか言って、
原稿を見せてくれたんですけど、その絵が「写真のトレス」みたいで、
資料を探して、それを活用してるのはエライけど、
これが「うまい」って言うのかな? って感じで・・・。

「いやあ。真面目でいいんじゃないですか。でも、僕は、
野球だったら、ちばあきお先生のほうが、これよりずっとうまいと思うな」
とか言ったら、「あんな古くさい、ヨレヨレの迫力ない絵がうまい?
ははは。大橋さんはレトロだからなあ」とか、言われました。
・・・というくらいに、編集者もわかっているようで、わかっていません。
まあ、絵のうまいへたって、いろんな捉え方があると
言うべきなんでしょうね。

ただ!
なにが「効率よくもうかって」何が「会社のためになるか」は
僕なんかの想像が及ばないくらいに、編集者は、熟知してます。
商売のお話なので、漫画家が出る幕ではない。
そういう側面から、彼らは「キャラの顔」しか見てないわけです。

また、ダラダラと書いちゃいました。
つづきは、また今度。
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by uorya_0hashi | 2007-01-06 16:54 | 漫画関連