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三沢選手のご冥福をお祈りします。

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ガ〜〜〜ン! 三沢が死んだ!

はやく引退すればよかったのに。

三沢選手は・・・プロレスラーの中のプロレスラー・・・と、言う感じで、
試合を組み立てて、観客を納得させる能力はブッチギリだったような気がする。

技の受け方もうまくて、
三沢と闘うとヘボなレスラーでもうまく見えた。

ヘタクソなやつのバックドロップを受けて、死んでしまったのだろうか。

まあ、フォール寸前のカウント2.5で切り返す・・・という攻防が
延々と続くという「全日本プロレス四天王の時代」スタイルを
つくったのが三沢・・・みたいな認識なんですが、僕にとっては。

あんなハードで長時間闘い続けるスタイルは
歳くったら、やれなくなるわけで、
最近のノアの試合は、どんな感じだったのでしょうか。
見なくなって、そうとうたつから、全然わからない。

あいかわらず「手抜きなし」だったんだろうな・・・と、思いますが。
でも、そんなの、いつかは・・・・。

毎年、正月最初の全日の放送で、
四天王たちが酒を酌み交わし、抱負を語る・・・というのをやってたけど、

元気一杯の小橋、のんびりして、どうでもいい感じの田上、
真面目だが暗い部分も有り、なんとなく油断出来ない川田・・・
なにを話しても、結局エロ話になる、酔っぱらった三沢・・・と、
最も、体育会系らしく、「男」らしい三沢が、一番際立っていた。
放送の邪魔になるくらいだった。

とても「立派な人物」には見えなかったが、
そんな三沢が一番プロレスラーらしく、アニキだったんだろうなあ。

三沢が死んだということは、本当に大きなことだと思います。



三沢選手のご冥福をお祈りします。

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(画像は、おそろしくマジメなことが延々と書かれている、
三沢の著書「理想主義者」。名著!  追悼のため、2見開きだけ載せちゃう。あとで消します。
この本、いま、読むと、いろいろ考えさせられ、泣けてきます!)
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by uorya_0hashi | 2009-06-14 18:21 | 東スポ関連

学習漫画をやっていて 2

日本一大きい・・・通信添削やってる学習系出版社の話です。
ドコカ・・・とか、言いません。言ってもいいけど、言わない方がいいんだろうな・・・
なにしろ、昔のことで、記憶も曖昧。
人間と言うのは、自分に都合がいいよう、記憶も勝手に整理整頓しますから、
信憑性は・・・あまり信用出来ません。自分でも。
だから、いつもどおり、「話半分」ということで、読んでくださいね。
(ウソついてるつもりは、まるでありませんが)

と、いうことで・・・・
時期は80年代の終わりか、90年代はじめ。

僕は、小学六年生に、社会科の「日本の歴史」と「公民」を教える学習漫画を
書いていました。

最初は、
社会科担当のキャラクター「おかっぱ頭のN村先生」が、狂言回しで、
教科書に載っている「学習要素」を、
漫画の形で「ビジュアル化」して、子供たちにわかりやすく教えると言う主旨でした。

簡単に言うと、教科書本文を原作に漫画仕立てで、見せて行くというもの。

教科書の文章は、短いのですが、ムダがなく、
内容は、異様にもりだくさんなので、納めるのに苦労しました。
でも、あんまり楽しい漫画じゃなかったです。

最初の1年は毎月8ページ、次の1年が10ページ・・・とか、なんかそんなのでした。

で、3年目、
担当者のN村さん(実在の人物です。あのころの、編集部のナントカ先生・・・というのは、
本当に、編集部にいたんです)に、九段下の編集部に呼ばれ、相談を受けました。

「教科書を漫画で絵解きするだけでは、あまり面白くならないので、
教科書に出て来る要素の・・・重要な、一部分をピックアップして、
ドラマ仕立てにしたいんです。」

「なるほど。今までのは、授業風景を漫画にしてたような感じでしたが、
こんどは、一歩、普通の漫画に近づけるというワケですね。」

「そうなんです。やはり、主人公がいて、それが活躍して、
漫画が面白く、内容も頭に入るようにしたい。」

「いいですね。で、それ、何ページでやるんですか?」

「7ページで、お願いします。」

「げっ。7ページで、ドラマにしろ・・・と、いうんですか? そんなの、無理ですよ!」

「でも、教科書の内容の一部分を、拡大して、漫画にするのだから、
そこからこぼれた部分は、文章でフォローしないといけないし、
『社会科』で使用出来るページ数は決まってますから・・・」

「いやあ。そうは言っても・・・7ページで『ドラマ』なんて・・・難しいですよ」

「そう言われるんじゃないか・・・と思いまして、実は、すでに、
テレビで仕事されているシナリオライターさんに、原作を頼んであるんです。
原作が書き上がりましたら、送りますので、検討してください。」

・・・で、送られて来たのが、
どういうふうに、漫画にしても、30ページは必要だろうという原作。
話の筋は、もう、ほとんど忘れてますが、
縄文時代の狩猟生活をする人々と、弥生時代の農耕生活の人々が、
抗争して・・・縄文ロミオと弥生ジュリエットが、板挟みで悩む・・・とか、なんか、そんなの。
ドラマチックな力作なのですが、7ページにするのは、どうやっても無理。

「なに考えてるんですか? あんなの7ページに収まるわけないでしょう?」
「そこを、大橋さんのお力でなんとか・・・」
「無理、無理! 悪いんだけど、あの原作、無視しないと、
7ページに収まらないよ。」
「じゃあ、無視していいから、やってみてください」

で、書いたのが、
縄文人の少年が道に迷って、弥生人の集落に保護され、農耕生活を手伝い、カルチャーショック。
弥生村のかわいこちゃんに。「稲作教えて!」と、無理矢理弟子入り。いろいろコキ使われる。
で、いろいろ覚えて・・・覚えたころに、縄文人の父ちゃんが来て・・・メデタシメデタシ。
とかいう、「ごく軽い、子供漫画」。

もちろんギャグじたて。だから、展開も早い。
ドラマチックじゃないですが、
「稲作に衝撃を受け、それを学ぼうと目的持って・・・一種の師弟もの。訓練もの・・・」
ですから、ドラマにはなってます。「お話」には、なっている・・・そんな感じ。

「7ページだと、せいぜい、こんなもんだと思いますが。」

「あ、ホント! このほうが子供らしくて、楽しいし、いいですね・・・」

「テレビドラマのシナリオと、7ページの学習漫画では、全然、スケールが違いますからね。
テレビでちゃんと仕事されてるからって、7ページしかない漫画なんか、作れませんよ。
乗用車作るのと、チョロQ作るのは、形が似てるだけで、全然違いますから」

と、いうことで、
シナリオライターさんには「なんか悪いことしたなあ」という展開に。



しかし! 「ギャラ」の問題では「なんだか、すげえ話だなあ」ということが起こりました。

と、いうのは、その日本最大の学習添削業者は、
イラストや、漫画を、雑誌に載った時の「大きさ」で、ことこまかく、
「料金」を決めていまして、
「10㎠だと、いくら」「15㎠で、カラーだといくら」「漫画1ページだと、いくら」
というように、「一覧表」がありまして、
それが、漫画家やイラストレーターに配られる。

で、書き手は、自分で、送られて来た雑誌に、物差し当てて、電卓使って、面積割り出して、
自己申告するというシステム。

つまり、ベテラン作家だろうが、売れっ子だろうが、素人みたいな人も、
料金は一律。面積がすべて。
モノスゴクワカリヤス〜イ!  合理主義の極み。

で、問題になるのは・・・
この「ドラマ仕立ての7ページ漫画」、お話は僕が、頭を悩ませ、考えているのに、
「ギャラは面積がすべて」ですから・・・・
「2色で7ページぶんのギャラ」しか出ないんです。

前年までは10ページ書いてたので、3ページぶん、減るわけ。

ところが、あきらかに「頭脳労働」のぶんは増えていて、
実際、漫画を書く前に、いろいろ調べて、いろいろ考える手間ひま、
7ページに収まるよう作り直したり・・・

教科書を原作に、10ページぶん、だらだら書いてた・・・ころの
2倍くらいは、苦労します。

「ちょっと、このギャラはおかしくありませんか?
だいたい、本来なら、シナリオライターさんに原作頼むはずだったんでしょ?
それが使えないから、僕がやってるわけで、
言ってしまえば、僕が、原作者のぶんまで働いてる訳ですよ。
だから、原作者に払う料金を、僕が貰っても、本当はおかしくない。
それなのに、実際に、漫画にしたとき、『7ページだから、これだけ』ってのは・・・?
どう考えても、おかしいでしょう?」

そうネジこむと、N村さん、
「すみません。ウチの料金形態に例外は認められないんです。ですから、そういうことに。
それに、上司が、大橋さんの実力をいまひとつ信用してなくて、
『年間の途中で、やっぱり、原作者が必要だ・・・ということになったらどうする!」
とか、言いまして・・・・・。
ですので、1年間、我慢してください。来年は、その実績をテコに、報酬を上げるように
しますから・・・」なんて、言うんでやんの。

頭がおかしいんじゃないかと思いました。その会社。(今でもそう思ってますヨ!)

でも、業界内でも「独特の社内ルール」で有名な会社で、
ヨソの常識が通用しないことが多いことは、わかっていたので・・・・
さて、どうするか?

ちょうど、長男が生まれた時(あ、1989年だ)だったので、
それなのに、悶着起こして、仕事が減ると、いろいろマズイなあ・・・
カミさんも、子育てで仕事できないし・・・
っと、いう状態だったので、
「背に腹は替えられぬ」というわけで、
悩んだあげく、この「どう考えても納得できないギャラの決まり」を考えないようにして、
仕事を続ける事にしました。

でも、毎月・・・(月に2本だったかなあ? そんなような気もする)
たかだか7ページの漫画でしたが、
7ページでキッチリおさまる、「完全一話完結のお話」でしたからね。
すごく難しかった。毎回、相当に、頭を使いました。そうしないと、できないんだもの。

7ページの漫画のネームも14ページも、1本は1本で、
考える手間ひまは変わらないんです。描く手間ひまは、倍になるんですが。
だから、短い漫画は、「儲からないだけ」で、「労力の軽減」ということには
あんまりならない。そこが、漫画の妙なところ。

最近の少年月刊誌は1000ページとか、電話帳のように厚くて、
連載漫画が毎回50ページとか、見開きだらけで、気が狂ったようなことになってますが、
あれは、儲かっていいですねえ。うらやましくて、しょうがないです。
と、いうか、そんな長くて・・・あまり内容がパッとしなければ・・・
読む方も大変だし、版元の払う原稿料も物凄いだろうから、
あんなことやってて、儲かるわけないだろ・・・出版社が苦しくなって当然なような・・。
(まあ、これは脱線ですけど)

で、話をもとに戻して、
担当のN村さん、僕を安いギャラでコキ使って、悪いと思ったのか、
毎回「今月も、面白かったです! さすが大橋さん!」とか、
コマメに、おだてる電話かけてくるし、
どこかに出張や旅行に行けば、おみやげ買って来てくれるし、
息子誕生で、なんか、贈り物もらったし、
「経費で、資料用の本、どんどん買ってもらっていいですから!」なんて言うので、

「ああ、気を使ってくれてるんだなあ。しょうがない。ギャラはともかく、
頑張って、いい仕事をしないと!」
・・・なんて、思ったものです。会社はヘンなんですが、N村さんはいい人ですから。

(まだ、続きます。さらに、この話にはオチがあるんですヨ!)
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by uorya_0hashi | 2009-06-11 21:45 | お仕事関連