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サンデーの9.11と死屍累々伝説

ここからはじまって、
http://88552772.at.webry.info/200806/article_2.htm

なんかいろいろ・・・・
http://raikusosyou2ch.blog32.fc2.com/

たいへんなことになってますが
http://syougakukan.blog19.fc2.com/blog-entry-1.html

とりあえず、ガッシュ先生周辺の話について、
思った事を書きます。


サンデーとかコロコロという
少年漫画雑誌なんかの漫画の作り方は特殊なんですね。
まず、それをわかっていないと、理解しにくい。

あれは、
「キャラクタービジネス」と「メディアミックス」で
アニメにしたり、ゲームにしたり、カードにしたりで、
「大儲け」するのが、ネライなんです。
あんまり、普通の漫画じゃない。
青年誌の漫画とは、かなり、違うと思います。

そういうキャラクタービジネスの世界では、
漫画は「その最初の糸口」くらいにしか、思われてないです。

ビッグビジネスの巨大マシーンの最初に動き出す「歯車」なんですね。

これが、時流を掴んでいたり、
子供の心を動かすようなモノでないと、巨大マシーンは動かない。
全然、儲からない。

だから、ものすごく重要なんですが、
これが、なかなか、思ったように「動き出さない」んです。
関係者全員で「動け、回れ!」と念じるんでしょうが、
たいていはうまく回転しない。

で・・・・だから、すぐ、「次の歯車」にとりかえるんです。
うごかなければ、即、とりかえ。

今のサンデーのキャラクター漫画の世界
では、たぶん・・・こんな仕組みなので、
編集者にしたら、「漫画家は分止まりの悪い歯車」くらいにしか、
思わなくなるんでしょうね。
で、「マトモに回らない歯車なんかゴミだろ!」みたいに思っちゃう。

大きな間違いですね。
漫画家は、歯車の役割を与えられているかもしれませんが、
なんといっても「人間」ですから。

今回の一件は、
「歯車のくせに、反抗してきやがった」
「機械は機械らしく、ご主人の命令に従え!なのに、テロを仕掛けてきた!」
ということなんでしょうね。

編集者が失敗したんだと思います。
「うまく動く歯車の役目を果たせる人間」は、
そう、ひょいひょい現れません。
「うまく動く歯車の役目を果たせる人間」は、
ちゃんと長持ちするよう、気を使わないといけない。

「ギャラが安い」というなら、出せる範囲で上げればいいし、
休みだって、モチベーションを高める効果を期待して、適切にあったほうがいい。
アイデアに困るのなら、賢くて、協調性のあるブレーンをやとえばいい。
巨大マシーンが生み出すお金からしたら、たいした額ではないはず。

「なんとかしろ! もっと働け!」と、ムチをふるって、
脅しつけるだけで、なんとかなると思っていたのでしょうか。
そんな、古代ローマのガレイ船みたいな・・・・。
一流大学出た、賢い編集者のやることではないです。
巨大なビジネスを成功させようと、あせりすぎで、人として大切なものを忘れてる。

漫画家が「もう終りにしたい」というのなら、
ある程度は、「巨大マシーンを止めるのは大変だから、もうちょい頑張って」も
アリだと思いますが、
「我慢出来ない」ところまで、やらせちゃ駄目でしょう。
その手前で、美しく、有終の美を飾らないと。

終わりに近づくにつれて、作品がボロボロになってきたら、
ついてきた読者が可哀想だ。「最後までつき合ってて、これかよ!」

なにごとにも「頃合い」があって、目一杯、消耗させたら駄目だ・・・
ということなんじゃないでしょうか。

でも、そういう配慮が、編集部に足りなくて、
憎しみがぶつかり合うとこまで、持って行っちゃったんですね。
だから、こうなっちゃった。
ガッシュの先生については、そういう話なんじゃないですか。

あんまりよく知らないんでアレなんですが。

アニメにするとき、「ガッシュベル」とか「ベル」つけたのは何でか?
とか、
コロコロとか、学年誌で、「ガッシュベル」のいろんなキャラクターつかって、
ポケモン4コマみたいな展開をしていたけど、
ああいうのをやるとき、ちゃんと、おおもとのガッシュ先生が納得してたのか?
とか・・・・
よくわからないけれども、なんかキナくさいように
外から眺めてると見えましたが・・・
ああいうのは、どうだったんでしょうね。

いろんな「ライツ」の問題があったのかもしれません。

でも、そういうのも、ちゃんと「話し合い」が行われていて、
きちんとコミュニケーションがとれていたら、
たいていは、問題ないと思いますけれど。


また、さらに。
あまり、よくは知らないのですが、

別の「ビッグヒットキャラクターまんが」でも、
あまりにも漫画家に大きな負担をかけたのと、
コミュニケーションがうまくとれなくて、「行き違い」がおこり、
そのストレスからか、先生がぶっ壊れたとか、

「大ヒットゲームキャラコミカライズ」でも、
本来バックアップすべき立場の編集者が、ぶちきれて、罵詈雑言を
漫画家にあびせ、それが引き金になって、漫画家が壊れたとか、

「国民的超ヒットゲームコミカライズ」の女流作家さんは、
飲み会でも、ピッタリと隣によりそい、発言をキビシクチェックする
脚本家(・・・編集部のことをクライアントと呼ぶビジネスマンでもある)の
極端なコントロールに耐えかねて、ぶっ壊れただとか・・・・

とにかく、数多くある、「巨大マシーン周辺」の「死屍累々伝説」と、

今回の「サンデーの9.11」とは、無関係ではないように思えます。


「人間らしく話し合う」で、なんとかなる部分もあると思うし、
「限界までやらせないで、お金使って、ちゃんとバックアップする」とか
もう少し、気を使って、人間らしく働けないと・・・・
「何億と儲かるから」というだけで、人間耐えられるものではないと
思いますよ〜ん。

まあ、1ページ、ン千円でも「ないより、いいか」で
引き受けてしまう、売れない漫画家が
言う事じゃねえか。ははは!

この記事の、信憑性だって、どうだか知りませんよ。
ただ、何年もああいう現場に、つかず離れずでかかわってて、
「こんな感じの理解のしかたで間違いないと思う」ってだけだから。
by uorya_0hashi | 2008-06-11 18:43 | 漫画関連
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