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たけくまメモ(コレは某SNSで2008年06月26日に書いた記事です)

の「マンガ界崩壊を止めるためには」という記事が
一応終わったとかいうから、読んでみたけど。
(マンガ界崩壊を止めるためには 6ってやつですね)

なんかイマイチ。
「何が言いたいのかなあ?」という感じも。

漫画エージェントなんか、いらねえんじゃないの?
何言ってんだろ? と言う感じもする。

なんで、キバヤシとかナガサキのことを肯定するように書くのか、
さっぱりわかんない。
こいつらをマネした、出来の悪いコピーが
今回の「ライク騒動」をひきおこしたんだよな。

キバヤシとナガサキの体質の中にあった
「漫画家なんかドレイだ因子」が、若い漫画編集者中心に蔓延したことが
問題なのに、なんでこんな話になるのヨ。

ようするに、たけくま先生、
「俺はキバヤシ、ナガサキみたいになりたいんです!」つうことなのかな。
そうは書いてないが、そういうふうに見えるぞ。

だいたい漫画エージェント、別にそう新しいもんじゃない。
こんなの、いままでにも、同人誌とかマイナー雑誌にいた
「編集ゴロ」「同人ゴロ」とあんまり変わらんような。
扱う金額がでかくて、有名作家しか相手にしない「編集ゴロ」なんじゃ?

まあ、たけくま先生、
原作者、漫画編集者ということで、これから売りたいみたいだし、
そういう状況下で、
正直に、メチャクチャ言うわけにはいかないんだろうけどさ。
気持ちはわかります。大人の事情は、誰にでもあるもの。

それでも、騒ぎの遠因みたいな、
「問題の二人」を「これからの理想」みたいな話に持っていくとは、
かなりガックリくるお話。

一番よくない「話の展開」なのでは?
・・・・・しょうがねえの。とほほ。


そんな話じゃなくて、
「編集者、いい気になってやりすぎんなよ!」
「程度をわきまえましょう」「人間扱いしろ」「ギャラ、もう少し上げろ」
って、だけなんじゃないのかな。

違うの?



Bさん(ベテラン漫画家)---------------------------------------- 2008年06月26日
久しぶりに電車に乗ったら
見渡せる範囲の車両の中で漫画雑誌を読んでる人がたった一人…

雑誌の時代は終わったなって思いました。
かといって携帯漫画を読んでる人が多いかといえば…
それはわかりませんが…

漫画のコマの読む順番とか
分からない人がどんどん増えていきそう…

うおりゃー-------------------------------------------------------- 2008年06月26日
>B先生

>漫画のコマの読む順番とか
分からない人がどんどん増えていきそう

小学生低学年だと、
漫画が読めない、わからない・・・と言う子は多いですよ。
「場面転換」とか、「時間の移り変わり」とかが
ちゃんとわからないみたい。

低学年向けの漫画を書いてる漫画家もヘボで、
こんなの固定カメラで真横から、ミディアムショットで
つないどけば、わかりやすいのになあ・・・
つう展開でも、香港映画か深夜アニメか・・・つうくらいに、
カメラアングルに変化つけたりして、わけがわかんない。

「なんで、こんなことすんの?」
「このくらいハデじゃないと、ゲームには勝てません」

ばかたれ。ゲームと勝負して、勝てるわけないだろ。
向こうは、子供が自分で「参加する」んだから。
漫画は漫画らしく、子供の身近な日常で勝負しろ。

「それじゃ、売れない。儲からない。あんたは古い」

で、ゲームのできそこないみたいな、
わかりにくい漫画ばっかりに。

小学生に漫画の話を聞くと
「漫画とはバトルを書いてあるもの」とか、信じ込んでる。
それ以外の漫画は、漫画じゃないんだって。

これは、かなり極端な例だけど、
こんな話が出るような有様だってことですね。

普通の感覚の子供は、漫画なんか相手にしません。

いっぽうで、「漫画大学」「漫画で町おこしを!」だってさ。

勝手にやってろ。
だよねえ。

Yさん(ウェブライター/元まんが編集者)---------------------2008年06月26日
うちの娘たち(中学3年、1年)は、かなりまっとうにマンガ読んでますよ。

ダンナがサンデーとマガジンを毎週買ってくるんですが、
奪い合って読んでいます。小学校高学年のころからそうでした。
少女漫画系も、友人から聞いたり好みのコミック買ってきて読んでます。
「会長はメイドさま(だっけ)」とか。。

いつの間にか蔵書が増えてる。。。

また、結界師やディーグレイマンなどのコマを見て、マネして描いてます。

まあ、萩尾望都とか「ぼく地球」(とその続編)まで読んでいるのは
私の影響が大きいかもしれませんが。。
………友達の親もマンガ世代のはずですから、みんな親の影響なのかも。

Tさん(古参ノ漫画コレクター)---------------------------------2008年06月26日
そう言えばうちも子供はそんなに漫画読んでいませんねぇ・・・
せがれは漫画を読んでますが主力はゲームだし小娘に至っては携帯ばっかり・・・
親が反面教師になっちゃったんすかねぇ・・・とほほほ
アニメも見てないわん・・・汗

Pさん(オタク歴30年のマニア)------------------------------ 2008年06月26日
>「俺はキバヤシ、ナガサキみたいになりたいんです!」つうことなのかな。
>原作者、漫画編集者ということで、これから売りたいみたいだし、

それで「サルまん」を。だったりして? 失敗しましたけど。 

うおりゃー------------------------------------------------------- 2008年06月26日
>Yさん

うちの子供も漫画読んでますよ。
こういう話には、必ず「例外」もあるんですよ。
うちとか、よしのさんのところは、
親が、もう「例外」だから、あんまり一般的な話になりませんね。

いやあ、娘さん、いいですね。
そのうち、コミケとか行くのかなあ。



漫画がつまんない・・・と言う話が出ると、
必ず「そうとは言えない」とかいう話が出てくるんですが、
よく聞いてみると、

ちゃんと、現役で「読み続けているひと」にとっては
「そんなことない」みたいですね。「面白いヨ!」ということらしい。

いっぺん、漫画から、離れたひとが、「もう一回読んでみるか」とか
「ひさびさに読むか」と、「少年うんたら」に挑戦すると、
「なんだこれ。全然入っていけない。わからん!」となる・・・
そういう感想が「漫画はもう駄目だ」につながるみたいですね。

昔の漫画は、敷居が低くて、
一見さんにやさしかったんですが、
今の漫画は、「そう言う人はお客じゃないからよい」というふうに見えます。

僕の言う、低学年むけの漫画の話も、そういうことです。
漫画なんか読んだ事ない子供が、「漫画って面白いな」って
思えるように、敷居を低くしろ・・・って話ですよ。

>Tさん

ははははは。
家に山ほどあるのに、モッタイナイね!
でも、漫画なんか読まないほうがいいよ!
もっと、賢くなるものを読んだ方がいい。

うおりゃー-------------------------------------------------------- 2008年06月26日
>Pさん

僕、サルまん2は見てないんだ。 すんません。
なんか、最後、グチャグチャになったとか・・・・
ちょっと聞いただけ。

どうなってたの?

Pさん(オタク歴30年のマニア)------------------------------------ 2008年06月26日
>どうなってたの?
「失敗です。面白くなりませんでした」と。後はウダウダと言い訳を劇中で
かまして終わりでした。 あれでも、渾身のギャグつもりだろうか…?
 まぁ、あの終わらせ方では、信用は失いますね。

Uさん(肉弾漫画評論家/フリンジカルチャー評論家)----------2008年06月26日
うちの子供は通常のマンガを読みませんが、
『聖マッスル』や『とり小僧』は読んでます。

たけくま氏、友人でありますが、
要するに作家というよりもプロデューサー志向なんでしょうな。
それだったらマンガというジャンルにこだわらなくても良いのですが。
私は、マンガを研究することが学問になった時点でマンガの一つの時代は終わった
と思いました。

うおりゃー---------------------------------------------------------2008年06月27日
>失敗です。面白くなりませんでした」と。
>後はウダウダと言い訳を劇中でかまして終わりでした。

そうなんだ・・・。
まあ、前作が、伝説的になっちゃってるので、
いろいろシンドイんだろうけどなあ。

で、単行本にならないの?
失敗作でも、出せば、それなりに売れるだろうに。
「失敗作です! 出版したくなかった!」とかいう帯つけて。
カバーに「買うなあ! 見るなあ!」とか騒いでる絵を書いて。
そこまでやったら、つい、買ってしまうかもしれない。

>Uさん

スゴク興味があるのですが、
Father Uさんのお子さんは、おいくつで、男ですか、女ですか?

>聖マッスル』や『とり小僧』は読んでます。

これは、お子さん、自らがすすんで読んだんですよね?
まさか、椅子にしばりつけて、目を塞がないよう、
まぶたにつっかえ棒をして、拷問みたいに、
無理矢理読ませた・・・とか、そういうんでなしに?

「そういうんではなく、自らすすんで読んだ。しかも愛読している!」
と、いうのなら、素晴らしいですね。友達になりたいくらいです。

ウチの息子たちは、さすがに「ふくしま政美」は、まだ読んでくれないなあ。

大学生の長男は、小林源文と、星野宣之と、花輪和一と、ますむらひろしと、
高橋留美子(犬夜叉はイヤらしいです)と能田達規、あさりよしとお、
手塚治虫、藤子F不二雄、望月三起也、安彦良和、柳沼行、横山光輝、
水木しげる、さいとうたかをとか・・・あと、なんだっけ?のファンですね。

最近の漫画も立ち読みしてるみたいだけど。「つまらない」とか言ってます。
昔の面白いのをたくさん読んでると、そうなるだろうな・・・と言う感じ。

次男坊は、赤塚不二夫と、浜岡賢次と、藤子不二雄Aと、板垣惠介と、
花輪和一と、原哲夫と、田村信、山上たつひこ、秋本治、山田芳裕、
小林まこと、ちばあきお、なかいま強、ちばてつや、若杉公徳、
梶原一騎、川崎のぼる、はるき悦巳、能田達規、あさりよしとお、
さいとうたかを、平田弘史、山口貴由、野中英次・・・。
あと、アメコミを少々。

次男坊のほうが、ふくしま政美、読みそうな気がしますね。
オヤジのほうから、「女犯坊読みなさい」とは言いませんが。

どっちにしても、ウチの二人は「漫画の読み過ぎ」で
困ったものです。
考えてみたら、親父が40年かけて読んだものの、7割くらいを
10数年で読んでるから、相当「ヘンなやつ」ですね。
漫画なんか読むな! 勉強しろ!

>マンガを研究することが学問になった時点でマンガの一つの時代は終わった

そうだと思います。

Uさん(肉弾漫画評論家/フリンジカルチャー評論家)-------------2008年06月27日
中学生で男子校に行ってます。
マンガは読まないがYoubeでウルトラセブン12話を見たり、
ケーブルテレビでコンドールマン(過去にはレインボーマン、ダイヤモンドアイ、
ズバット)など見てます。
あと家にある私の所有CDとか聞いてます。

うおりゃー--------------------------------------------------------- 2008年06月27日
>コンドールマン(過去にはレインボーマン、ダイヤモンドアイ、ズバット)

あ、わかった。
「死ね死ね団のうた」とか聞いてるんでしょう。
ウチのもそうです。

なんか、最近、ネットで川内先生の作品、変に流行ってる。

「ズバット」はウチのLDが揃っていたので、
次男坊が幼稚園のとき、見せて、洗脳しました。
後遺症はあるみたいですね。ははは。(無責任)

>中学生で男子校

へえ。珍しいなあ。高校なら、わりと聞きますが。

その環境で「聖マッスル」なんか読んでると、
「兄貴にドキドキ」な世界に行ってしまいそうで、
ドキドキしますなあ。

Kさん(漫画家)-------------------------------------------------- 2008年06月27日
竹熊氏の今回の提言は「マンガ家の原稿料はなぜ安いのか」の中にも
一通り出ていたものですね。
やはり立場としても「漫画家」でも「編集者」でも「評論家」でもない
どこからもニュートラルであるとも、どれにも癒着しているとも取れる様な
かなり特殊な立ち位置にいる人ですし、
右肩上がり総中流幻想の崩れた現在、
漫画家と編集の社会的立場から来る意識差は
モラルを問うても埋め切れるものではない、と言う
「中間点から眺めた感想」がある…のかも知れませんね。

そこで新たなグランドデザインを…となるわけですが
これはどうしても雲をつかむ様な話にならざるを得ませんね(^^;
提言する事自体に意義が有るとは思いますが。

個人的には現在の漫画"産業"にはほとんど思い入れを持てなくなっているので
"崩壊を止める"と言う前提にあまりピンと来ないと言うか
崩壊するなら自然に崩壊させて、みんなが好きな絵を描ける「焼け跡」に
した方が話が早かろう、
漫画が人の世に求められるものなら、新たな芽が出て来るはずだろう…とか
シニカルな方向に妄想してしまったりもしますが
まあハードランディングになったら経済的な悲劇がたくさん生まれてしまうでしょうから
(自分など真っ先に…)
ソフトランディングと構造転換を並行して進める上手い手を
模索している段階なんでしょうか。

そう言えば、自分の場合「漫画家」と言う
「画家」「小説家」の様な文人の香りのする呼称で呼ばれる事自体に
最初から今までずっと違和感を持ち続けています(汗。
そう呼ばれるのに相応しい人も居ると思いますが、
自分の場合の職業はどうも微妙に違うんじゃないかと。

Kさん(漫画家)---------------------------------------------------2008年06月27日
書き足しで「マンガを読まない子ども」の件ですが
大学漫研の後輩(男)の話など聞いてみても、80年代ファミコン世代あたり以降、
「児童マンガ誌」がコロコロ系のみになった時代からは
「子どもの頃は漫画読んでませんでした」と言う例が少なくないですね。
「ドラえもん」のアニメはたいがい見ているし、
派生して漫画も読んだりはしているものの
「ふつうの子ども」の範疇で「マンガ好き」とまではいかない。

では何で漫研に入るに至ったのかと聞くと
「高校の時"レイアース"で初めてアニメや漫画に"ハマり"ました」とか言って
この年齢からはじめて漫画を描き出していたりするんですね。
今は深夜アニメの氾濫で、三十路過ぎてから突然"目覚める"人も居るとか聞きますが…(^^;

子ども目線で漫画を読んだ体験が無いか希薄である、と言うのは
青年マンガは百花繚乱でも子どもマンガにあまり人材がいない…と言うか
いても自分のシュミが先行する様な作品になりがちな原因の一つなのかも知れませんね。

うおりゃー--------------------------------------------------------- 2008年06月27日
>崩壊するなら自然に崩壊させて、みんなが好きな絵を描ける「焼け跡」に
した方が話が早かろう、
漫画が人の世に求められるものなら、新たな芽が出て来るはずだろう…とか
シニカルな方向に妄想してしまったりもしますが

全く同感です。
実は、日記にもそういうこと書いたんですが、
あんまりヤケクソなのも、アレかな・・・と思って、
消したんです。

>最初から今までずっと違和感を持ち続けています(汗。

「漫画職人」と名乗りたい・・・という人は多いですね。

でも、僕個人は「俺は、こうみえても作家なのだ! えっへん!」と
思ってるので、「漫画家と呼ばないと、しばくぞ、コノヤロ」と
思っています! うはははは!

>「高校の時"レイアース"で初めてアニメや漫画に"ハマり"ました」

そういうのがホトンドなんじゃないですか。若い人は。
アニメと漫画が、ゴッチャにされてる。

俺なんかの感じですと
「アニメと漫画は、全然違う。一緒にすんなよ」
「アニメやゲームより、漫画が『下位』に思ってるようだが、
そんなのは、大きな間違いである」
「アニメにならなきゃ、漫画じゃない・・・くらいに思ってるのも
多いみたいだけど、何、勘違いしてんだ、お前ら」
「アニメの文法で、漫画を書くんじゃない!」とか
説教しまくりたくなります。

が、言っても、わかんないみたいだし、嫌われるだけなので、
たいていは黙ってますね。

漫画家予備軍が勘違いしてるぶんにはよかったんですが、
編集者、本職ふくめて、今では
「むこう」が圧倒的多数なので、まあ、もうアカンでしょう。

この「むこう」と「こっち」の感覚が、
俺らくらいの歳で、それなりのマニアじゃないと、
よくわかんないみたいですね。

「崩壊だの糞だの」とか言う話なら、
オタク第一世代が、面白がって引き裂いた「大断層」みたいなものの
話と、その責任はどうすんの? とか、俺は言いたくなるな。

>青年マンガは百花繚乱でも子どもマンガにあまり人材がいない…

少年漫画、青年漫画で、使えなかった駄目なのが
児童漫画書いてる・・・という常識になってますね。

トキワ荘の時代、漫画家残酷物語の時代まで、
児童漫画が、児童文学のすぐ隣にあって、「崇高なもの」とすら
されていたのなんて、誰もなにも思ってないんですよ。

漫画好きだなんて言っても、
自分が成長し、ホルモンの分泌に合わせて、
より刺激の強いものにシフトしていく・・・それが当然で、
「子供の世界をいつまでも書くなんて、古くさい」
「もっと新しいものを!」で、ばっさり切り捨ててきたんです。
たいていのやつらは。

漫画家のほうだって、自分の年齢に合わせて、変わっていくのが
自然で、儲かったでしょうからね。

そういう流れの中で、児童漫画にこだわった御大もおられたんですが、
まあ、だいたい死んじゃったし。

小学館のなかにも、危機意識はあるみたいなんですが、
キャラクタービジネスと儲け優先主義が、
なにもかもを飲み込んでいくので、蟷螂の斧みたいなもんですな。

適切に読者を育てるという、教育論のすぐ隣にあるような「商業主義」も
あると思うんだけどな。
「何言ってるんだ、この馬鹿」とか言われるだけなんですよ。ははは。

>自分のシュミが先行する様な作品になりがちな原因

自分の趣味を並べるだけで、作品になると思ってるヒトも
たくさんいるみたいですな。
SNSのプロフィールじゃねえんだから、そんなんで漫画になるか。

「毛糸は、ちゃんと選んで、ちゃんと編まないと、セーターにならない」
つうことを知らないのが多いような気がしますな。
by uorya_0hashi | 2008-07-16 20:11 | 漫画関連
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